資料詳細

目次

序論 インターテクスチュアルな絨毯の下絵

  絨毯の模様のパフォーマティヴィティ

  ホモエロティックな欲望-セクシュアリティとジェンダーの問題

  ホモエロティックな欲望の水脈

  本書の構成

第一部 ヘンリー・ジェイムズをめぐるインターテクスチュアルな関係

第一章 ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』 ホモエロティックな読みの可能性

  十九世紀後半の女性の問題

  語り手の位置

  オリーヴの「センティメント」

  「『ベルトラフィオ』の著者」との関係

第二章 ハワード・オヴァリング・スタージスの『ティム』と『ベルチェンバー』 アセクシュアリティと強制的異性愛の発動

  「男性」の枠に収まらないスタージス

  スタージスとジェイムズ

  無条件の愛を求めるティム

  『ベルチェンバー』に潜むアセクシュアリティ

  アセクシュアリティから見えるホモエロティシズム

第三章 ヘンリー・ジェイムズの『鳩の翼』 ケイトの愛とインターテクスチュアルな可能性

  「受動的」な人物をめぐって

  書き出しの不思議、結末の曖昧さ

  ミリーのロマンス

  「ハンサム」なケイト

  換喩としての病い

  ケイト/ヴェリーナの目覚め

第四章 ヘンリー・ブレーク・フラーの『バートラム・コープの年』 『ボストニアンズ』からの出発

  結婚と年齢

  『バートラム・コープの年』と「欲望の三角形」

  欲望の三角形とホモエロティックな視線

  エロティックな三角形の可能性

第二部 十九世紀のホモエロティックなディスコース

第五章 チャールズ・ブロックデン・ブラウンの『オーモンド、あるいは秘密の目撃者』 隠蔽と解放のドラマ

  ロマンティック・フレンドシップの系譜

  『オーモンド』の語り手

  隠蔽の構造

  ブラウンの「隠蔽」の物語

  ブラウンとロマンティック・フレンドシップ

第六章 ハーマン・メルヴィルの『タイピー-ポリネシアの生活覗き見』 ホモエロティックな視線のゆくえ

  異国情緒とホモエロティシズム

  エロティシズムをめぐって

  独身者の視線

  婚姻制度の拒否

第七章 ベイヤード・テイラーの『ジョゼフと友達』 マンリィな愛の二つの顔

  ホイットマンの影響

  ジョゼフの成長物語

  マンリィな愛

  「イノセンス」と「マンリィ」

第八章 マーク・トウェインの『ジャンヌ・ダルクの個人的な回想』 埋葬されるホモエロティシズム

  トウェイン、テイラー、ストッダード

  マーク・トウェインとセクシュアリティ

  語り手の「二重の特性」

  『王子と乞食』の「同志の絆」を巡って

  ジャンヌ・ダルクと「同志の絆」

  アンドロジニーへの愛

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