資料詳細

目次

序章 本書の課題と視座

  一.本書の課題

  二.第一次共産党史研究史の批判的検討

  三.本書の視座

  四.依拠する史資料

  五.本書の構成

第Ⅰ部 一九二〇年代前半の思想空間における第一次共産党

第一章 合法メディアと非合法党

  一.『改造』の創刊と「赤色露国」への関心

  二.『改造』の急進化と第一次共産党の成立

  三.『改造』に見る「労農ロシア」への憧憬

  四.関東大震災による『改造』の論調の変化

第二章 唯物史観の受容と第一次共産党の同時代認識

  一.一九一〇年代後半の日本における唯物史観の受容

  二.原内閣=ブルジョア政権確立説の提起

  三.第一次共産党における変革の展望

第三章 第一次共産党の君主制認識

  一.第一次共産党の君主制認識の系譜

  二.「一九二四年二月の日本共産党綱領草案」の思想的地平

  三.「一九二四年二月の日本共産党綱領草案」と「基本的綱領」

第四章 第一次共産党・日本在留朝鮮人共産主義者と<東洋革命>の理念

  一.帝国日本の支配秩序と<東洋革命>の理念

  二.コミンテルンの介入と日・朝共産主義運動の連動

第Ⅱ部 <帝国に抗する社会運動>としての第一次共産党

第五章 帝国秩序の動揺と第一次共産党の成立

  一.日本共産党暫定中央執行委員会の成立

  二.成立直後の第一次共産党がはらんでいた多様性と再組織問題

第六章 第一次共産党の再組織とコミンテルンの介入の本格化

  一.第一次共産党の再組織とコミンテルンによる極東拠点の整備

  二.合法無産政党組織指令をめぐる党内対立

第七章 国内外の執行機関の軋轢と合法無産政党組織構想

  一.ウラジオストク在外ビューローの設立

  二.合法無産政党組織構想の具体化

第八章 合法無産政党組織計画の始動と非合法党の解党

  一.激化する党内対立と在外ビューローの解体

  二.合法無産政党組織計画の始動

  三.第一次共産党の解党

終章 <帝国に抗する社会運動>の射程

  一.本書の成果と意義

  二.今後の展望

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