事例詳細
調査・質問内容
質問番号 | 0010005146 |
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状態 | 受付済 |
質問日 | 2003/08/09 |
特別文庫室で所蔵している『江戸城写真集』(特別文庫室請求記号:東617-10)のモノクロ写真の内容を知りたい。
図書館からの回答
回答状態 | 公開済 |
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公開日 | 2020/11/13 |
関連質問番号 |
当館所蔵の『江戸城写真集』(特別文庫室請求記号:東617-10)の写真は、大半が明治初期に撮影されたものと見られる。
ただし、あまり鮮明ではないため、写真の複製と思われる。
調査過程は以下のとおり。
都立図書館蔵書検索で、<江戸城><写真>をキーワードに調査したところ、資料1に明治時代に撮影された江戸城の写真が収録された以下の2点の写真帳が掲載されていた。
資料1
p.7-28「観古図説 城郭之部一」
p.29-52「旧江戸城写真帖」
「まえがき」(p.55-56)にこれらの底本について記述がある。
『観古図説 城郭之部一』は、1871(明治4)年に、蜷川式胤(にながわのりたね)が撮影をはじめるとともに、横山松三郎に命じて撮影を行い、撮影した数百枚とも伝えられる多数の写真中から、1878(明治11)年に73枚を選び出版したものが原本であると記載されている。
『旧江戸城写真帖』は、『観古図説 城郭之部一』の73枚の写真の中から64枚を選び、油絵師高橋由一に命じて彩色を施した写真を、写真帳に貼付した東京国立博物館所蔵の『旧江戸城写真帖』(明治5年)が底本と記載されている。
当館所蔵の『江戸城写真集』は写真40枚であり、江戸城模型が2枚、江戸城写真が38枚という構成である。
資料1掲載の写真と比較した結果、当館のものは撮影者や撮影年代は不明であるが、「観古図説 城郭之部一」及び「旧江戸城写真帖」と26枚が一致した。
また、同一ではないが、被写体やアングルがほぼ同じものが2枚あった。
『江戸城写真集』は、当館ウェブサイト「TOKYOアーカイブ」(https://archive.library.metro.tokyo.lg.jp/da/top 最終アクセス日:2020年8月8日)で公開している。
なお、資料2には『鹿鳴館秘蔵写真帖』に収録された写真の一部が掲載されており、蜷川式胤、横山松三郎の関わった江戸城の写真も含まれている。
p.13-72「第一章 江戸城」
60枚の江戸城の写真が掲載されている。
資料3には、『旧江戸城写真帖』や『鹿鳴館秘蔵写真帖』等の写真から、撮影場所の地図とともに61枚の写真が掲載されている。
p.13-96「古写真で見る江戸城」
資料4には、『旧江戸城写真帖』についての論文が掲載されている。
p.5-101「江戸・東京、江戸城・皇城-「旧江戸城写真帖」の基礎的研究-」冨坂賢著
参考文献
転記用URL
https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/reference/search-detail.do?qesid=0010005146&lang=ja1/1