事例詳細
調査・質問内容
質問番号 | 0010004042 |
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状態 | 受付済 |
質問日 | 2017/10/12 |
ピーコートの起源と、「ピー」の語源を知りたい。
図書館からの回答
回答状態 | 公開済 |
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公開日 | 2018/01/27 |
関連質問番号 |
都立DBを<衣服>、<起源>等のキーワードで調査したところ、資料1~5に該当の記述あり。
資料1の「ピーコート」の項(p.207)に、起源や特徴が簡単にまとめられている。
起源および語源については、「19世紀前半に英国海軍の艦上用ユニフォームとして採用されてから、一般に流行するようになった代表的なショートコートのひとつ。(中略)ピーというのは粗い紡毛地を意味している。」とある。
資料2の「ピーコート」の項(p.860)には解説がなく、「ピージャケット」の項(p.862)への参照指示あり。
「ピージャケット」の項に、日本では「ピーコート」と呼ぶことが多く、その名前は、15世紀にオランダの漁夫や水平などが来ていた粗い毛織物の防寒上着に由来する旨が記述されている。また、オランダ語で「ピーヤッケル pij-jekker」と呼び、「ピー pij」は粗い毛織物という意味であることが書かれている。
資料3のp.208に、カジュアルコートの一種として「ピーコート pea coat」が紹介されている。
起源及び語源について、資料1とほぼ同内容の解説がある。
資料4のp.46-49に、ピーコートの変遷等についての解説がある。
ピーコートの起源がイギリス海軍にあり、士官候補生が着るリーファーコートに由来していること、リーファーコートの基本スタイルが、1857年にイギリス海軍が全兵士の軍服を見直す際に導入されたこと等が解説されている。
「ピー」の語源については、18世紀にオランダで織られた粗毛の生地「pij」であるとしているが、パイロットジャケットから取った、Pジャケットの誤記に過ぎないという説があることも紹介している。
資料5のp.124に、ピーコートの解説がある。起源については記載がないが、「ピー」が北オランダ島しょ部の言語である「フリジアン語」で「粗い生地」を指すという旨が記述されている。
参考文献
転記用URL
https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/reference/search-detail.do?qesid=0010004042&lang=ja1/1