梯 久美子/著 -- 角川書店 -- 2011.7 --

所蔵

所蔵は 2 件です。

所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 書庫 一般図書 /916.00/7367/2011 5020701094 Digital BookShelf
2011/08/03 可能 利用可   0
多摩 書庫 青少年図書 /916.00/7367/2011 7100727438 Digital BookShelf
2012/10/15 可能 利用可   0

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ISBN 4-04-885098-8
ISBN13桁 978-4-04-885098-8
タイトル 昭和二十年夏、子供たちが見た日本
タイトルカナ ショウワ ニジュウネン ナツ コドモタチ ガ ミタ ニホン
著者名 梯 久美子 /著
著者名典拠番号

110004466470000

出版地 東京,東京
出版者 角川書店,角川グループパブリッシング(発売)
出版者カナ カドカワ ショテン
出版年 2011.7
ページ数 314p
大きさ 20cm
価格 ¥1700
内容注記 私は疎開してみたかったのね。違うところに行ったら、違う世界が見えるんじゃないか、別の運命があるんじゃないか。そう思ったの。 角野栄子∥述. そうしたらね、入ってきたんですよ。ジープを先頭に。ついこの前まで、鬼畜米英と思っていたんだけど、目の前で見ると、やっぱり輝いて見えてしまう。 児玉清∥述. 僕は、いい時代に育ったと思っているんです。敗戦直後の、ものすごく自由で解放された雰囲気。誰もが貧しかったけれど、活気があった。 舘野泉∥述. 原爆ドームに行ってみたら、ふっと出てきたんです。ええ、みっちゃんが猫を抱いていて。あの猫はね、冷たかった。死んでる猫だったのよ。 辻村寿三郎∥述. あのころは女学生も来て、僕の見ている前で打っていた。僕、聞いたんですよ。「なんでヒロポン打つの」って。そしたら「痩せたいから」。 梁石日∥述. 出征した担任教師が戦死。これからまだまだ、いろいろなことが起こるにちがいないと思いました。とにかく憂鬱でした、世界が。 福原義春∥述. ええ、私にはわかっていました。この人たちはもうすぐ死んでいくんだって。一度飛び立ったら還ってきてはいけないということも。 中村メイコ∥述. 終戦後の大連ではコックリさんが大流行しました。大の大人が「コックリさん、コックリさん、私たちはいつ帰れますでしょうか」とやる。 山田洋次∥述. 僕はたぶんあのとき、心底怖かったんだと思います。もしかしたら僕があの浮浪児になっていたかもしれない。何かが間違ったら、あの少年は僕だったかもしれない、と。 倉本聰∥述. 少なくとも兵士は銃を持って戦場に出た。でも一般の市民は、誰も守ってくれない無法状態の中に丸腰のまま放り出されたのです。 五木寛之∥述
内容紹介 角野栄子、児玉清、舘野泉、辻村寿三郎、倉本聰、五木寛之ら10人が、子供時代に体験した戦争と戦後を語る。『本の旅人』連載を書籍化。あの戦争の証言を綴るシリーズ第3弾。
書誌・年譜・年表 『昭和二十年夏、子供たちが見た日本』関連年表:p307〜314
一般件名 太平洋戦争(1941〜1945)
一般件名カナ タイヘイヨウセンソウ(1941-1945)
一般件名 太平洋戦争(1941〜1945)
一般件名カナ タイヘイヨウ センソウ
一般件名典拠番号

511126300000000

分類:都立NDC10版 916
書評掲載紙 産経新聞  2011/07/23  1728 
書評掲載紙2 毎日新聞  2011/08/07   
書評掲載紙3 日本経済新聞  2011/08/14   
書評掲載紙4 読売新聞  2011/08/14   
資料情報1 『昭和二十年夏、子供たちが見た日本』 梯 久美子/著  角川書店 2011.7(所蔵館:中央  請求記号:/916.00/7367/2011  資料コード:5020701094)
資料情報2 『昭和二十年夏、子供たちが見た日本』 梯 久美子/著  角川書店 2011.7(所蔵館:多摩  請求記号:/916.00/7367/2011  資料コード:7100727438)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1108450070

内容一覧 閉じる

内容 内容ヨミ 著者名 著者名ヨミ ページ
私は疎開してみたかったのね。違うところに行ったら、違う世界が見えるんじゃないか、別の運命があるんじゃないか。そう思ったの。 ワタクシ ワ ソカイ シテ ミタカッタノネ チガウ トコロ ニ イッタラ チガウ セカイ ガ ミエルン ジャ ナイカ ベツ ノ ウンメイ ガ アルン ジャ ナイカ ソウ オモッタノ 角野 栄子/述 カドノ エイコ 7-36
そうしたらね、入ってきたんですよ。ジープを先頭に。ついこの前まで、鬼畜米英と思っていたんだけど、目の前で見ると、やっぱり輝いて見えてしまう。 ソウシタラネ ハイッテ キタンデスヨ ジープ オ セントウ ニ ツイ コノ マエ マデ キチク ベイエイ ト オモッテ イタンダケド メ ノ マエ デ ミルト ヤッパリ カガヤイテ ミエテ シマウ 児玉 清/述 コダマ キヨシ 37-64
僕は、いい時代に育ったと思っているんです。敗戦直後の、ものすごく自由で解放された雰囲気。誰もが貧しかったけれど、活気があった。 ボク ワ イイ ジダイ ニ ソダッタ ト オモッテ イルンデス ハイセン チョクゴ ノ モノスゴク ジユウ デ カイホウ サレタ フンイキ ダレモ ガ マズシカッタ ケレド カッキ ガ アッタ 舘野 泉/述 タテノ イズミ 65-91
原爆ドームに行ってみたら、ふっと出てきたんです。ええ、みっちゃんが猫を抱いていて。あの猫はね、冷たかった。死んでる猫だったのよ。 ゲンバク ドーム ニ イッテ ミタラ フット デテ キタンデス エエ ミッチャン ガ ネコ オ ダイテ イテ アノ ネコ ワネ ツメタカッタ シンデル ネコ ダッタ ノヨ 辻村 寿三郎/述 ツジムラ ジュサブロー 92-122
あのころは女学生も来て、僕の見ている前で打っていた。僕、聞いたんですよ。「なんでヒロポン打つの」って。そしたら「瘦せたいから」。 アノ コロ ワ ジョガクセイ モ キテ ボク ノ ミテ イル マエ デ ウッテ イタ ボク キイタンデスヨ ナンデ ヒロポン ウツノ ッテ ソシタラ ヤセタイ カラ 梁 石日/述 ヤン ソギル 123-149
出征した担任教師が戦死。これからまだまだ、いろいろなことが起こるにちがいないと思いました。とにかく憂鬱でした、世界が。 シュッセイ シタ タンニン キョウシ ガ センシ コレカラ マダマダ イロイロ ナ コト ガ オコル ニ チガイナイ ト オモイマシタ トニカク ユウウツ デシタ セカイ ガ 福原 義春/述 フクハラ ヨシハル 151-178
ええ、私にはわかっていました。この人たちはもうすぐ死んでいくんだって。一度飛び立ったら還ってきてはいけないということも。 エエ ワタクシ ニワ ワカッテ イマシタ コノ ヒトタチ ワ モウスグ シンデ イクンダッテ イチド トビタッタラ モウ カエッテ キテワ イケナイ ト イウ コト モ 中村 メイコ/述 ナカムラ メイコ 179-210
終戦後の大連ではコックリさんが大流行しました。大の大人が「コックリさん、コックリさん、私たちはいつ帰れますでしょうか」とやる。 シュウセンゴ ノ ダイレン デワ コックリサン ガ ダイリュウコウ シマシタ ダイ ノ オトナ ガ コックリサン コックリサン ワタクシタチ ワ イツ カエレマス デショウカ ト ヤル 山田 洋次/述 ヤマダ ヨウジ 211-241
僕はたぶんあのとき、心底怖かったんだと思います。もしかしたら僕があの浮浪児になっていたかもしれない。何かが間違ったら、あの少年は僕だったかもしれない、と。 ボク ワ タブン アノ トキ シンソコ コワカッタンダ ト オモイマス モシカシタラ ボク ガ アノ フロウジ ニ ナッテ イタ カモ シレナイ ナニカ ガ マチガッタラ アノ ショウネン ワ ボク ダッタ カモ シレナイ ト 倉本 聰/述 クラモト ソウ 243-273
少なくとも兵士は銃を持って戦場に出た。でも一般の市民は、誰も守ってくれない無法状態の中に丸腰のまま放り出されたのです。 スクナクトモ ヘイシ ワ ジュウ オ モッテ センジョウ ニ デタ デモ イッパン ノ シミン ワ ダレ モ マモッテ クレナイ ムホウ ジョウタイ ノ ナカ ニ マルゴシ ノ ママ ホウリダサレタノデス 五木 寛之/述 イツキ ヒロユキ 275-302