資料詳細

目次

序章

  1.先行研究と関係文献

  2.本書の構想

第1部 各占領地の日本軍接収図書

第1章 日中戦争下の華北占領地

  1.新民会の成立と任務

  2.通達による図書接収

  3.「剿共滅党運動」による図書接収

  4.大連図書館主任・大佐三四五の視察報告

  5.接収図書の整理と活用

  6.陸軍上層部の思想戦指導

  7.まとめ

第2章 日中戦争下の華中占領地

  1.文化施設の破壊と占領地区図書文件接収委員会の結成

  2.接収図書の集積保管

  3.図書整理の方針

  4.接収図書の第一次整理

  5.接収図書整理の現場

  6.接収図書をめぐる論調

  7.中支建設資料整備委員会の成立

  8.接収図書の第二次整理

  9.接収図書の活用

第3章 戦局の進展と接収図書

  1.漢口

  2.広東

  3.北部仏印

  4.まとめ

第4章 太平洋戦争下の上海租界

  1.印刷局・書店にある抗日図書の接収

  2.企業・工場等の敵産の接収と華中興亜資料調査所の成立

  3.接収資料の整理と活用

  4.華中興亜資料調査所の組織と接収資料

  5.まとめ

第5章 太平洋戦争下の香港

  1.香港における日本軍図書接収活動

  2.陳君葆の拘留

  3.内地への発送とその後

  4.まとめ

第2部 略奪図書の返還

第6章 東京帝国大学附属図書館の略奪図書

  1.新民会所管資料の東大図書館への搬入

  2.GHQ/SCAPの略奪図書捜索

  3.略奪図書の返還

  4.まとめ

第7章 帝国図書館の略奪図書

  1.帝国図書館の略奪図書の数量

  2.GHQ/SCAPの返還指令

  3.略奪図書の返還

  4.香港から搬入された図書

  5.中国大陸以外からの図書の搬入

  6.帝国図書館での整理

  7.まとめ

第8章 京都帝国大学附属図書館の略奪図書

  1.京大図書館の略奪図書の全体像

  2.「抗日教科書及教育関係図書」

  3.「民族研究所移管図書」

  4.京大の略奪図書の特徴

  5.まとめ

第9章 『中華民国よりの掠奪文化財総目録』に対する日本政府の主張

  1.『掠奪文化財総目録』の刊行と内容

  2.日本政府の主張

  3.日本政府の主張1「日本陸軍は、各地域において文化財の保護を行った」という主張について

  4.日本政府の主張2「日本海軍は、文化財の略奪や破壊に関係していない」という主張について

  5.日本政府の主張3「全体として日本政府は、中国文化財の保護に努力した」という主張について

  6.まとめ

終章

  1.第二次大戦中の中国における日本軍接収図書の史実

  2.日本軍接収図書の目的

  3.国内の主な機関に搬入されていた接収図書の搬入経緯や、その後の扱い、敗戦後の返還状況

  4.おわりに

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