大山 博/著 -- ミネルヴァ書房 -- 2012.2 --

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中央 書庫 一般図書 /364.0/5345/2012 7100444559 Digital BookShelf
2012/06/08 可能 利用可   0

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ISBN 4-623-06203-4
ISBN13桁 978-4-623-06203-4
タイトル 福祉政策の形成と国家の役割
タイトルカナ フクシ セイサク ノ ケイセイ ト コッカ ノ ヤクワリ
タイトル関連情報 プラクティカルな政策をめざして
タイトル関連情報読み プラクティカル ナ セイサク オ メザシテ
著者名 大山 博 /著
著者名典拠番号

110001509610000

出版地 京都
出版者 ミネルヴァ書房
出版者カナ ミネルヴァ ショボウ
出版年 2012.2
ページ数 6, 332p
大きさ 22cm
シリーズ名 MINERVA人文・社会科学叢書
シリーズ名のルビ等 ミネルヴァ ジンブン シャカイ カガク ソウショ
シリーズ番号 171
シリーズ番号読み 171
価格 ¥6000
内容紹介 福祉政策を、その制度成立の基礎理念から再検証し、社会連帯の醸成のあり方から捉えなおすほか、社会政策研究の国家政策への反映の実例をあげ、経済学・法学的側面における福祉との関わりを把握し、現代的課題を考察する。
一般件名 社会福祉-ndlsh-00571859
一般件名カナ シャカイフクシ-00571859
一般件名 福祉国家
一般件名カナ フクシ コッカ
一般件名典拠番号

511353400000000

分類:都立NDC10版 364
資料情報1 『福祉政策の形成と国家の役割 プラクティカルな政策をめざして』(MINERVA人文・社会科学叢書 171) 大山 博/著  ミネルヴァ書房 2012.2(所蔵館:中央  請求記号:/364.0/5345/2012  資料コード:7100444559)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152020332

目次 閉じる

序章 福祉政策を基礎づける規範原理とは何か
  1 福祉政策における社会連帯の意義
  2 現代日本社会での社会連帯の現状について
  3 福祉政策の意義と道徳原理の位置づけ
  4 アダム・スミスの『道徳感情論』と福祉政策の道徳原理との関係
  5 福祉政策と経済の倫理との関係
  6 福祉政策と法規範との関係
  7 福祉政策の形成と国家の役割:「福祉ガバナンス」(共治)
  8 本書の編別構成
第Ⅰ部 イギリスの社会政策研究の潮流
はじめに:社会政策研究の視点
第1章 オーソドックスな社会政策研究の展開(1950-75年)
  1 ティトマスの社会政策研究の特徴
  2 ティトマスの社会政策研究の評価
  3 70年代のティトマス後の社会政策研究の特徴
第2章 「福祉国家の危機」と「危機後」の再編期の動向
  1 1980年代の社会政策研究の特徴
  2 「福祉国家の危機」とは何か
  3 「福祉国家の危機」への対応モデル
  4 ミシュラの「福祉国家の再編成」の分析視点
  5 「危機後」の福祉国家再編の概括的動向
  6 とくに「ネオ・コーポラティズム」をめぐって
第3章 福祉国家の国際比較研究の展開
  1 福祉国家の国際比較研究の意義
  2 福祉国家類型論の動向
  3 福祉国家理論における日本の位置づけ
  4 福祉国家研究の再検討
第4章 「第三の道」ブレア政権の福祉政策の特徴(1997-2005年)
  1 ブレア政権の政策の理論的根拠:サッチャーリズムと旧社会民主主義の比較を通じて
  2 ブレア政権のサッチャーリズムの継続性と非継続性
  3 ブレア政権の福祉改革の特徴
  4 ブレア政権の福祉改革の到達点:Weifare to Workの政策を中心として
むすび:イギリス社会政策研究の潮流からの教訓
第Ⅱ部 福祉政策と経済倫理との関係
はじめに:福祉と経済思想の歴史的素描
第1章 アダム・スミスの『道徳感情論』と福祉の規範理論との関係
  1 研究の視点
  2 人間本性としての同感の仕組み:なぜ人々の福祉への参加に相異が生じるのか
  3 とくに悲哀・貧困に対する同感について
  4 見知らぬ人との関係について
  5 博愛の徳(福祉)と利己的な慎慮の徳(自助)との関係
  6 経済の発展と「見えざる手」による生活必需品の分配について
  7 社会の繁栄と交換性向
第2章 A.マーシャルの経済学と人間の研究
  1 研究の視点
  2 「労働者階級の将来」における貧困からの脱却について
  3 「生活水準」と「安楽水準」について
  4 企業家の「経済騎士道」と政府の役割
第3章 ポラニーの「二重運動論」と福祉の位置づけ
  1 研究の視点
  2 二重運動論:経済的自由主義の原理と社会防衛の原理
  3 スピーナムランド法(1795年)から新救貧法(1834年)へのプロセスからの教訓
  4 ポラニーの『大転換』の現代的意義
第4章 「経済倫理」と「福祉政策」の関係
  1 経済的交換における経済倫理
  2 経済の倫理と福祉との関係
  3 経済発展と貧困
  4 現代日本の貧困問題と福祉政策
むすび:福祉政策(博愛の徳)と経済政策(慎慮の徳)の両立を目指して
第Ⅲ部 福祉政策と法規範の基礎および社会連帯論
はじめに:福祉政策を基礎づける法規範原理
第1章 人権の道徳原理
  1 ゲワースの理論と「人格的自律権論」について
  2 「人格的自律権論」の批判について
  3 ウォルツァーの理論と福祉の規範理論との関係
第2章 日本の社会保障法学における規範理論の展開
  1 「人格的自律権論」と憲法13条および憲法25条を重層的関係にあるとする見解
  2 「人格的自律権論」と憲法13条を重視する見解
第3章 福祉政策を基礎づける法規範原理
  1 道徳的権利と法的権利の関係
  2 道徳的権利における人間像:「社会的自立権」の提案
  3 道徳的権利としての「社会的自立権」と法的権利としての憲法25条と憲法13条との関係
補論:「社会連帯」論をめぐって
  1 齋藤純一の「社会的連帯の理由をめぐって」について
  2 ロザンヴァロンの『連帯の新たなる哲学』について
第Ⅳ部 福祉政策形成への道と国家の役割
はじめに:課題の限定と分析の視点
第1章 福祉政策形成への道
  1 身近な人との関係の道徳原理:互酬の原理
  2 見知らぬ人との関係の道徳原理:相互扶助とコミュニティの関係
  3 本章の分析視点と結果
第2章 福祉政策における国家の役割
  1 プラクティカルな福祉政策の基本問題
  2 福祉政策の現代的課題
  3 社会的包摂と福祉サービスの提供:ベーシック・インカムの有効性をめぐって
終章 今後の福祉政策研究の課題
  1 福祉政策研究における規範理論の重要性
  2 福祉政策における慎慮の徳と博愛の徳の両立の必要性
  3 社会的企業の法制度化の提言
  4 経済倫理を重視した経済と福祉の循環を図ること
  5 社会的セーフティネットと総合的福祉政策の必要性