資料詳細

目次

序章

  1.エリオット詩劇の批評史

  2.エリオットの詩劇観

  3.エリオット詩劇の位置づけ

  4.「境界」に隔てられた二つの世界

  5.詩劇における「越境」の主題の変遷

第一章 境界を越えて行った者たちを見送る-詩劇以前-

  1.「完全な認識」

  2.断罪者の到来

  3.断罪の目を受け入れる

  4.クルツ的世界との訣別

第二章 共同体の再生をめざして-『岩』-

  1.劇場の意義に目覚める

  2.現代の誘惑者たち

  3.神なき人々に語りかける

  4.「共同体」の再生をめざして

  5.モラリストとしてのエリオット

第三章 否定された殉教劇-『大聖堂の殺人』-

  1.殉教劇で殉教を否定するパラドックス

  2.殉教への野心と向き台うベケット

  3.殉教の意味を映すコーラス

  4.騎士の弁明を乗り越えられるか

  5.現代人へのショック療法

第四章 境界を越えることと越えないこと-『一族再会』-

  1.魂の覚醒

  2.日常的な関係を断ち切る

  3.日常世界に取り残された者たち

  4.価値評価の逆転

  5.「完全な人間」の萌芽

第五章 日常世界への回帰-『カクテル・パーティ』-

  1.日常世界を受け入れる

  2.境界を越えて行く者を見送る

  3.境界を挟んで結び合う

  4.時間も場所も宗教も越えた「つながり」

第六章 二つの世界を結んで生きる-『秘書』-

  1.天職とアイデンティティの探求

  2.世俗的日常世界における家族の絆

  3.「統合されたひとつの世界」の本質

  4.エガスンの価値

第七章 日常世界に成立した理想の家族像-『老政治家』-

  1.エリオット詩劇の到達点

  2.生身のエウメニデス

  3.クラヴァトン卿の告白

  4.モニカの愛の深化と理想の家族像成立

  5.パーソナルなエリオットを越えて

終章

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