資料詳細

目次

序論

  一 中国という尺度

  二 宗教という言説

  三 方法としての結社

  四 本書の構成

第Ⅰ部 言説

第一章 表象としての宗教

  一 宗教の饗宴

  二 彭光誉の宗教観

  三 翻訳された儒教と道教

  四 宣教師の中国宗教観

  五 日本の視点

  六 religionから宗教へ

第二章 「洋教」という他者

  はじめに

  一 「秩序」としてのキリスト教

  二 「他者」との距離-宗教感情の齟齬

  三 反転する他者-宗教組織の交錯

  おわりに

第三章 地震の宗教学

  はじめに

  一 出会い

  二 救援米

  三 提携

  おわりに

第Ⅱ部 権力

第四章 土匪の政治学

  はじめに

  一 土匪の生成

  二 土匪の世界

  三 防匪と剿匪

  四 政治勢力と土匪

  五 兵と匪の合流

  おわりに

第五章 植民地の宗教結社

  はじめに

  一 満洲における宗教結社

  二 満洲における紅卍字会

  三 大本教・紅卍字会と「満州国」

  四 教化団体としての紅卍字会

  五 宗教結社統合のジレンマ

  おわりに

第六章 戦時下の哥老会

  一 問題の所在

  二 社会再編と哥老会の取締

  三 国家の論理と結社の論理

  四 公務員の入会禁止

  おわりに

第七章 戦後の結社

  はじめに

  一 上海の青洪幇と国民党政権

  二 天津の青洪幇と国民党政権

  三 幇会と政党政治

  四 国民党政権による幇会の統合

  五 進歩委員会と民衆山-閻錫山による幇会利用

  おわりに

第Ⅲ部 叙述

第八章 暴動なき暴動

  一 問題の所在

  二 青天白日旗の下で

  三 表象された事件

  四 県長の弁明

  五 小刀会は匪賊であったのか

  六 僧侶たちの訴求

  おわりに

第九章 増上寺の香堂

  一 満洲より来たり

  二 在家裡という結社

  三 在家裡と在満日本人

  四 在家裡訪日の結末

  五 監視下の協力

  おわりに

第十章 テクストのなかの虚構

  一 問題の所在

  二 革命と戦争

  三 村民と「老爺」

  四 表象としての事件

  おわりに

終章

  一 沈黙の被写体

  二 結社の政治学

  三 社会史と概念史

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