資料詳細

目次

序章 文学史の新たな展望

  イギリス小説とは何か

  リチャードソンと債務者監獄

  市民劇の系譜と小説の勃興

第一章 徒弟の登場

  徒弟、舞台に躍り出る

  簒奪される騎士道ロマンス劇

  二人の徒弟、二つの物語

第二章 出世する徒弟、堕ちる市民

  靴屋のシンデレラあるいはオデュッセイア

  資本主義の寓話

  堕ちる市民の物語

  一六世紀のシャーロック・ホームズたち

  人間に潜むサド的自然

第三章 金と血と愛欲のゲーム

  市民劇と悪

  シティ喜劇

  ゲーム化されたセックス

  チェスと「血」と「愛」

  シティ悲劇としての『チェインジリング』

第四章 徒弟としての女

  主婦の犯罪

  ウェイトレスから女海賊へ

  忍従のグリゼルダ

  商人の妻から国王の寵姫へ

第五章 黒人奴隷の肉体

  女、舞台に躍り出る

  女優がリベルタン文化を征服する

  演劇の衰退と死

  娼婦的な女性作家アフラ・ベイン

  舞台を覆いつくす女体の闇

  叛逆する黒人奴隷の物語

  漆黒のヴィーナスから刺青の奴隷へ

  腐敗し破壊される肉体が語るもの

第六章 美徳の不幸、悪徳の栄え

  「二重の商品化」と女性のディレンマ

  美徳あるゆえにふりかかる悲劇

  耐え忍ぶクラリッサと反抗するアンナ・ハウ

  変幻自在の悪人ラヴレイス

  ラヴレイスの存在が意味するもの

  クラリッサは聖女か悪女か

終章 徒弟の退場

  西欧文明との訣別

  文明の彼岸、緑の森へ

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