藤井 貞和/著 -- 笠間書院 -- 2012.11 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階B 一般図書 /815.0/5122/2012 7101255940 配架図 Digital BookShelf
2012/12/15 可能 利用可   0

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ISBN 4-305-70674-4
ISBN13桁 978-4-305-70674-4
タイトル 文法的詩学
タイトルカナ ブンポウテキ シガク
著者名 藤井 貞和 /著
著者名典拠番号

110000853630000

出版地 東京
出版者 笠間書院
出版者カナ カサマ ショイン
出版年 2012.11
ページ数 14, 402, 8p
大きさ 22cm
価格 ¥4500
内容紹介 物語や詩歌を読むことと、言語学のさまざまな学説たちとのあいだで生まれた、古典語界の言語を当時の現代語として探究する書。「物語を読む、うたに心を託す」ために必要な言語理論を案出する。
一般件名 日本語-文法-ndlsh-00568378
一般件名カナ ニホンゴ-ブンポウ-00568378
一般件名 日本語-文法 , 日本文学
一般件名カナ ニホンゴ-ブンポウ,ニホン ブンガク
一般件名典拠番号

510395114930000 , 510401800000000

分類:都立NDC10版 815
資料情報1 『文法的詩学』 藤井 貞和/著  笠間書院 2012.11(所蔵館:中央  請求記号:/815.0/5122/2012  資料コード:7101255940)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152176834

目次 閉じる

一章 文法的詩学、その構築
  1 物語、うたを享受するために
  2 精神的言語学
  3 時枝「国語学」の視野
  4 フェルディナン・ド・ソシュール
  5 起源のロマンチシズム
  6 読むことの復活
  7 言語の文法と物語の文法
  8 語り手の居場所を隠す文法
  9 <助動辞、助辞>という機能語、その他
二章 「は」の主格補語性(上)
  1 主体的意識による表現
  2 助辞という機能語
  3 「が」を押しのける「は」
  4 「は、には、をば、へは」その他
  5 「は」というファンクションキー
  6 佐久間鼎『日本語の特質』
  7 『日本語の特質』(佐久間)の続き
  8 「周布」という視野
三章 「は」の主格補語性(下)
  1 「主語」は要らないか
  2 「が」は主格(=主語の提示)
  3 古典語から見る差異化
  4 「桐壺」巻分析
  5 主格/所有格と古典語
  6 「対象語」(時枝)について
  7 主体的表現にとっての主部の提示-「は、も」
四章 活用呼応の形成
  1 『てにをは紐鏡』そして『詞の玉緒』
  2 係助辞発見の書であるか
  3 <かかりむすび>と<能主格>
  4 山田孝雄による係助辞の認定
  5 題目提示論への批判
  6 大野『係り結びの研究』
  7 「こそ」~已然形止め
  8 「已然形こそ」
  9 物語テクストに見る
五章 「アリar‐i」「り」「なり」という非過去
  1 「夕顔」巻冒頭部の解析
  2 動詞「あり」を判定する
  3 「断定なり」にはアリar‐iが潜む
  4 「と、たり」
  5 「あり」の存在と助動詞のアリar‐i
  6 「り」をめぐる
  7 動詞「あり」のボーダーライン
六章 起源にひらく「き」の系譜
  1 過去にあったこと
  2 「けく、けば、けむ、けり」
  3 「せ、し、しか」
  4 起源の言語態としての「し」
  5 起源譚から見る枕詞の発生
  6 史歌という視野から見る
  7 「き」=目睹回想は正しいか
  8 未来の記憶-時制
  9 「まし」との関係
七章 伝来の助動辞「けり」
  1 動詞「来り」との関係
  2 「けり」のパワーは
  3 「けり」のテンス/アスペクト
  4 口承語りの文体
  5 「主体的表現、客体的表現」
  6 時間の経過を機能する
  7 「気づき、詠嘆」説の展開
  8 「科学的ないし客観的方法」(竹岡)
  9 伝来の助動辞として
八章 「けり」に“詠嘆”はあるか
  1 詠嘆を担う語は
  2 日本語に沿って
  3 「気づき」について
九章 助動辞「ぬ」の性格
  1 「はや舟に乗れ。日も暮れぬ」
  2 滅び行く「ぬ」のあとで
  3 「ぬ」の復元的不可知論
  4 時制との関係は
  5 仮に身を事件の現場に置いてみる
  6 「~てしまう、ちまう」考
  7 上接する語から区別する?
  8 陳述ということの処理
  9 一音動詞からの転成
十章 助動辞「つ」の性格
  1 いましがた起きた
  2 「つ」と「ぬ」
  3 …となむ名のり侍りつる
  4 想像と行為、あるいは未来
  5 「て」の現在、課題
十一章 言文一致における時制の創発
  1 「だ」調常体とは
  2 多様な文末表現と「た」を選択することと
  3 事実の確認判断という前提は正しいか
  4 行為遂行性と現在性とのあいだ
  5 事件後へ身を置いてみる仮定
  6 完了と過去との親近関係
  7 口語に見る「た」という過去
  8 地の文の成立ということ
十二章 推量とは何か(一)
  1 人類の疑心暗鬼
  2 アム‐amという小接辞
  3 「む」の機能的幅、および「むず」
  4 推量と意志
  5 「まく、まほし、まうし」
  6 「けむ」
  7 「らむ」
  8 「ま」と「ま-し」
十三章 推量とは何か(二)
  1 聞かれる助動辞-「伝聞なり」
  2 事例さらに-『源氏物語』
  3 活用語終止形への下接-「ななり、あなり」
  4 「はべなり」と「侍るなり」
  5 「めり」の視界は
  6 終止形接続とは
十四章 推量とは何か(三)
  1 「らむ、べし、まじ、らし」というグループ
  2 「らむ、らし、べし」三角形
  3 機能としての「べし、べらなり」
  4 「ましじ、まじ」
十五章 らしさの助動辞
  1 らしさという形容辞
  2 形容辞としての質
  3 古語らしさの用例
  4 『万葉集』『源氏物語』の事例
  5 「らしさ」とはどういうことかをめぐる
十六章 形容、否定、願望
  1 形容辞「し」の位置
  2 「ごとし、やうなり」
  3 「じ、アン、ず、す、なふ、ない、で」-否定辞
  4 程度を否定する「なし」
  5 願望の「たし」-附「こそ、ばや、なむ」
十七章 時間域、推量域、形容域
  1 「表出主体の意識」(小松光三)
  2 「自己表出」(吉本)と時枝による批判
  3 時枝モデル、小松モデル
  4 認知運動の体系
  5 時間域、推量域、形容域
  6 「ぬ、つ、たり」の図形への投入
十八章 物語人称と語り
  1 「見返る」ひと、「見たてまつる」
  2 「見あはせたてまつりし」
  3 物語人称と語り
十九章 会話/消息の人称体系
  1 談話の文法からの差異
  2 談話からの差異としての物語
  3 四人称と人称表示
  4 会話、消息の人称と語り
  5 人物たちがみずからについて語る
  6 人称を累進させる
  7 読者像
  8 物語に耳を傾ける人たち
  9 二人称であろうとすること
二十章 語り手人称、自然称
  1 詠み手の「思い」
  2 屛風のなかで-物語歌
  3 零記号とゼロ人称
  4 無人称など
  5 鳥称、擬人称、自然称
二十一章 敬称表示
  1 敬語を成立させる「る、らる」
  2 「す、さす」と「しむ」
  3 「たまふ」(下二段)、「はべり」による人称表示
二十二章 清、「濁」と懸け詞
  1 日本語ネイティヴ
  2 清音、「濁音」と、かな
  3 清、「濁」音の懸けとは
  4 万葉がなは「清、「濁」不定」になろうとする
  5 音韻の遊び-清、「濁」の跨ぎこえ方
  6 懸け詞の諧謔趣味
  7 亀井孝学説の功罪
終章 言語は復活するか
  1 アオリストへの遠投
  2 言語の基層文化
  3 地の文としての非過去
  4 植民地下の「言語過程説」
  5 「言語過程説」とチョムスキー
  6 「ことばは無力か」に対して答える
附一 補助動詞-『源氏物語』素描
附二 おもろさうしの助動辞、助辞