資料詳細

目次

序章 東アジアとコリアン・ディアスポラ

  1 コリアン・ネットワーク論の構築

  2 方法概念としてのネットワーク

  3 メディアと移動のトランスナショナルなネットワーク

  4 本書の構成

第一部 メディアのコリアン・ネットワーク

第一章 東アジアのなかのコリアン・ネットワーク

  1 朝鮮の越境的・多層的ナショナリズム

  2 在外同胞の誕生

  3 朝鮮の代表=表象と保護撫育政策

  4 「巡り」のネットワーク

  5 コリアン・ネットワークの歴史的意味

第二章 越境するエスニック・メディア

  1 エスニック新聞のトランスナショナリズム

  2 日露関係のなかの朝鮮

  3 在外韓人新聞の時代

  4 『海朝新聞』

  5 『大東共報』のエスニック・メディア・ネットワーク

  6 『勧業新聞』

  7 在外韓人新聞とコリアン・ネットワーク

第三章 「尋ね人」番組のネットワーク

  1 ラジオを聴く人たち

  2 置き去りにされた朝鮮人

  3 帰還交渉の始動

  4 膠着する帰還交渉

  5 「尋ね人」番組のネットワーク

  6 サハリンを競う

  7 永住帰国、そして戦後補償としてのサハリン

第四章 浮遊するディアスポラ

  1 「アンチ延辺チョンガー」

  2 サイバースペースの競合するアイデンティティ

  3 「韓民族ネットワーク共同体」という問題系

  4 表象としての中国朝鮮族

  5 ヴァーチャル・コリアン・ネットワークの虚実

  6 アイデンティティ・ポリティクスを超えて

第二部 生活空間の創造と故郷の再生

第五章 越境する周辺

  1 可視化される中国朝鮮族

  2 帝国言語の遺産と中国朝鮮族

  3 グローバル化のなかのエスニック空間の変容

  4 延辺朝鮮族自治州のエスニック空間

  5 変容する延辺のメディア空間

  6 越境的アイデンティティの実践

第六章 歴史なき民の復権

  1 終わりのない移住史

  2 沿海州

  3 「故郷」の再生とコリアン・ネットワーク

  4 エスニック市民運動

  5 歴史なき民の歴史の復権/反復

  6 「故郷」、空間化された記憶の政治

第七章 帰還のネットワーク

  1 帰還のネットワーク

  2 南朝鮮における「帰還同胞」の救護活動

  3 在外同胞から戦災同胞へ

  4 「在日」と本国のネットワーク

  5 「在日」としての蓋然性のなかで

第八章 密航・大村収容所・済州島

  1 ヘテロトピアの大村収容所

  2 被爆者・脱走兵・刑余者

  3 メタファーとしての「密航」

  4 「密航」の景観

  5 「場違い」のヘゲモニー装置

  6 日韓会談と大村収容所

  7 順応と反乱

  8 「密航」のネットワーク

  9 済州島の街で

終章 東アジアの新世紀とコリアン・ネットワーク

  1 論点の整理と課題

  2 リベラル・ナショナリズムとしてのコリアン・ネットワーク

  3 コリアン・ネットワークの現実と課題

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