宮下 志朗/編著 -- 放送大学教育振興会 -- 2013.3 --

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中央 3階C 一般図書 /902.0/5176/2013 7102208766 配架図 Digital BookShelf
2013/06/13 可能 利用可   0
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ISBN 4-595-31407-0
ISBN13桁 978-4-595-31407-0
タイトル 文学のエコロジー
タイトルカナ ブンガク ノ エコロジー
著者名 宮下 志朗 /編著
著者名典拠番号

110001259520000

出版地 東京,[東京]
出版者 放送大学教育振興会,[NHK出版(発売)]
出版者カナ ホウソウ ダイガク キョウイク シンコウカイ
出版年 2013.3
ページ数 284p
大きさ 21cm
シリーズ名 放送大学教材
シリーズ名のルビ等 ホウソウ ダイガク キョウザイ
価格 ¥2600
内容紹介 「文学」を取り囲む環境や、「文学」なるものを成立せしめている枠組みについて、その歴史的な変容に焦点を当てて考察する。口承文学と写本、中世の読書とその変容、著作権前史、出版の経済学などを収録。
一般件名 文学-歴史-ndlsh-00612874
一般件名カナ ブンガク-レキシ-00612874
一般件名 文学-歴史
一般件名カナ ブンガク-レキシ
一般件名典拠番号

511547110100000

分類:都立NDC10版 902
資料情報1 『文学のエコロジー』(放送大学教材) 宮下 志朗/編著  放送大学教育振興会 2013.3(所蔵館:中央  請求記号:/902.0/5176/2013  資料コード:7102208766)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152240887

目次 閉じる

1 口承文学と写本
  1.「文学のエコロジー」とは?
  2.ロマンス語の成立と叙事詩
  3.オラリティ(口承性・口誦性),パフォーマンス
  4.『ロランの歌』-その伝承について
  5.『ロランの歌』の冒頭を聴く
  6.ロラン角笛を吹く-山場とリピート
  7.『ロランの歌』最終行の謎-固有名とそのステータス
2 中世の読書とその変容
  1.中世の読書-聖なる読書
  2.読むこと,写すこと
  3.読み書きの新時代
  4.音読と黙読,記憶と記録
  5.参照すること,活字のアウラ
  6.真の消化とは
3 中世文学とパトロン-謹呈と恩赦
  1.物乞いの歌
  2.フランソワ・ヴィヨン-恩赦嘆願と猟官
  3.牢獄からの「書簡詩」-国王への感謝と司教への怨恨
  4.バラードで「名指しされた王様方」はだれか?
  5.無心のバラード-本物の書簡という体裁
  6.死刑宣告,そして所払い
4 ルネサンス人の読書のエコロジー
  1.ペトラルカ-「風景の発見」「内面の再発見」
  2.マキァヴェッリの一日-森,居酒屋,そして書斎
  3.モンテーニュの塔-「自分におもねる場所」
5 著作権前史
  1.「特認」-著作権の前身
  2.「特認」の延長-モンテーニュ『エセー』の場合
  3.アン女王の「学芸奨励法」
  4.手紙と著作権
6 アジア漢字圏における本と読書(1)明末における白話小説の成立
  1.新しい文学ジャンルの成立
  2.白話小説の言語の問題
  3.白話文学の成長と戯曲
  4.通俗文学の価値の評価
  5.明末江南における出版文化の進展
  6.印刷メディアの普及
  7.初期大衆伝達社会
7 アジア漢字圏における本と読書(2)明清時代における文学作品の出版と流通
  1.文集の刊行
  2.写本と刊本
  3.『金瓶梅』の流通と刊行
  4.『聊斎志異』と『紅楼夢』の場合
  5.李漁の場合 出版をめぐる苦労
8 読み書きの民主化-識字率について
  1.「識字率」とは
  2.昔の人々の識字率-婚姻署名という手がかり
  3.地域格差,性差-ゾラ『居酒屋』を読む
  4.マルタン・ナドの場合
  5.フィレンツェという例外
  6.日本人のリテラシー
9 バルザックのメディア戦記
  1.《人間喜劇》という壮大な社会絵巻の作者
  2.実業家と作家
  3.読者公衆から作品の対価を
  4.三つの弊害
  5.読書室と海賊版
  6.民主化闘争-「ブッククラブ」,文芸家協会
  7.背水の陣,《人間喜劇》と「人物再登場」
10 文学と金銭-フロベールのジレンマ
  1.注文の多い小説家
  2.「買い取り」と「印税」
  3.『ボヴァリー夫人』の予期せぬ成功
  4.いかにして『サランボー』を高く売るか
  5.フロベールとレヴィの「再婚」
  6.「辻芸人」フロベール
11 「文芸家協会」「アカデミー」「文学賞」
  1.地上に落ちた「雲の王者」
  2.「文芸家協会」-市場と対処するためには団結を
  3.印税システムは「普通選挙」-ゾラの場合
  4.「アカデミー・フランセーズ」
  5.高見の見物という方法-高踏派の詩人たち
  6.「アカデミー・ゴンクール」と「ゴンクール賞」
  7.ゴンクール賞の現状
12 近代中国における文学出版の環境
  1.新文学導入時期(19世紀末~1920年代)
  2.新文学繁栄時期(1930年代~1940年代)
  3.社会主義時期の諸制度(1950年代~1970年代)
  4.脱社会主義時期(1980年代~現在)
13 「手紙と著作権」再考,そしてインターネットの世紀へ
  1.『三島由起夫-剣と寒紅』裁判-その始まり
  2.東京地裁判決
  3.東京高裁判決
  4.最高裁判決
  5.紙媒体から電子媒体の時代へ
14 出版の経済学
  はじめに
  1.出版業はどこで成立するか
  2.出版産業と出版文化
  3.電子出版と出版業の未来
15 文学のこれから,出版のこれから
  1.漢籍の過去・現在・未来
  2.著作者の権利と公共の利益
  3.活字へのこだわり
  4.スローな読書は,しなやかな紙の本で