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目次

序章 地域大国の統治モデルは収斂するか

  1 なぜ統治モデルに着目するか

  2 中国の民主化は軟着陸できるか

  3 ロシアは中途半端な先進国から脱皮できるか

  4 インドの民主主義は進化できるか

第Ⅰ部 移行期の政治経済学

第1章 二つの市場化

  1 ロシアと中国を比較する

  2 ロシアにおける企業家の生成

  3 旧ソ連型国有企業の私有化

  4 プーチン時代の「国家資本主義」

  5 社会両極化のなかの中国共産党

  6 中国における私営企業家の生成

  7 中国の「国家資本主義」

  8 二様の資本主義への「驀進」

第2章 中ソ・露の政治改革戦略

  1 社会主義国家政治改革戦略の構成要素

  2 中国・保守的な政治改革の力学

  3 政治主導権の弱体化とペレストロイカの崩壊

第Ⅱ部 国家統合・政党制

第3章 中央地方政府間関係の中露印比較

  1 国家統合と中央地方財政関係

  2 中国

  3 ロシアの中央地方関係とその変化

  4 インド

  5 財政連邦主義的枠組みへの挑戦

第4章 支配政党による統制とその限界

  1 なぜ地域大国で支配政党なのか

  2 支配政党体制の類型

  3 ユーラシア地域大国での支配政党

  4 支配政党の中央集権化

第Ⅲ部 ガバナンス

第5章 地方ガバナンスにみる公・共・私の交錯

  1 ユーラシア地域大国の地方組織

  2 近代化と多層的自治制度の形成

  3 3国の地方ガバナンスの個性

  4 ガバナンスの個性を規定する要因

第6章 土地紛争のメカニズムと地方政府の対応

  1 中国の定州市とインドのナンディグラム

  2 土地保有と土地収用の制度

  3 2つの共通点による説明

  4 インドにおける「政党社会」と競争的動員

  5 中国における垂直的な説明責任のシステム

  6 ガバナンスの形態と紛争解決方法に関する比較

第7章 出稼ぎ労働者のガバナンス

  1 人口大国の悩みでもある出稼ぎ労働者

  2 出稼ぎ労働者の生活実態とガバナンスの課題

  3 出稼ぎ労働者のガバナンス

  4 政治における出稼ぎ労働者のプレゼンス

  5 結論と今後の課題

第Ⅳ部 アイデンティティ

第8章 トルコとインドの国民統合と世俗主義

  1 政教関係と国民統合

  2 政治イデオロギーとしての世俗主義とマジョリティ宗教への介入

  3 マイノリティ宗教の処遇と民主的価値との軋轢

  4 中立的政教関係という幻想と暫定協定的政教関係観の必要性

第9章 民族領域連邦制の盛衰

  1 原形としてのソ連型民族領域連邦制

  2 民族領域連邦制度の限定的継承

  3 中・印における民族領域制の定着

  4 3国における民族領域主義の危機?

終章 一国地域研究を越えて

  1 社会変動下の政治

  2 国制の比較

  3 宗教と民族

  4 ソ中比較の中でのソ連崩壊論

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