資料詳細

目次

第一章 ヨーロッパ統合の政治学

  1 未確認政治物体=UPOとしてのEU

  2 EU理解の行きつくところ

  3 先行EU研究の隘路

  4 本書の構成

第Ⅰ部 EUの歴史的形成

第二章 ジャン・モネ

  1 モネ略歴

  2 両大戦期における戦時共同調達

  3 ニューディール、プラン、戦後復興

  4 テネシーからラインへ

  5 冷戦に寄り添って

  6 貴族からテクノクラート、古典から社会科学、イギリスからアメリカへ

  7 おわりに

第三章 ジャック・ドロール

  1 国際統合とリーダーシップ

  2 欧州委員長の権力基盤

  3 ドロールのリーダーシップ行動

  4 ドロール委員長の脱神話化と評価

第四章 マーガレット・サッチャー

  1 「ヨーロッパの政党」

  2 「お金を返して」

  3 「自由なヨーロッパ」

  4 「社会は存在しない」

  5 「氷は解ける時が危ない」

  6 「ノー、ノー、ノー」

第Ⅱ部 ポスト統合を生きるEU

第五章 鏡としてのヨーロッパ統合

  1 EU単体モデル論の陥穽

  2 戦後の「統合」ヨーロッパとは何だったのか

  3 東アジアの地域特性

第六章 拡大ヨーロッパの政治的ダイナミズム

  1 なぜ拡大したのか

  2 何がどのように変質しているのか

  3 拡大ヨーロッパはどこへ

第七章 統合の終焉

  1 「危機」の中身と否決の理由

  2 「定義なきヨーロッパ」

  3 「統合」の終焉

第Ⅲ部 危機の下のEU/ユーロ

第八章 ポスト・ナショナリズムにおける正統化の諸問題

  1 問題の再定位

  2 EUは支配権力か

  3 EUはどんな権力体か

  4 EUはどのように正統化されるのか

  5 おわりに

第九章 ユーロ危機の本質

  1 問題の所在

  2 ユーロの危機

  3 EUの危機

  4 世界(像)の危機

第Ⅳ部 国際政治思想としてのEU

第一〇章 ようこそ「多元にして可分な政治体」へ

  1 問題の所在

  2 ヨーロッパ思想史の中の補完性

  3 EU構成原理としての補完性

  4 主権の強靭性と補完性

  5 おわりに

第一一章 国際政治における自由

  1 問題の所在

  2 自由と国家

  3 自由と主権国家システム

  4 多層の中の自由

  5 おわりに

第一二章 日本におけるEU研究の可能性

  1 日本におけるEU研究の隘路

  2 独自の(sui generis)政治体?

  3 方法論的ナショナリズム

  4 再考

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