清水 満/著 -- 九州大学出版会 -- 2013.9 --

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中央 3階C 一般図書 /134.3/5044/2013 7102846509 配架図 Digital BookShelf
2013/10/21 可能 利用可   0
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ISBN 4-7985-0111-6
ISBN13桁 978-4-7985-0111-6
タイトル フィヒテの社会哲学
タイトルカナ フィヒテ ノ シャカイ テツガク
著者名 清水 満 /著
著者名典拠番号

110001984550000

出版地 福岡
出版者 九州大学出版会
出版者カナ キュウシュウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2013.9
ページ数 485, 25p
大きさ 22cm
価格 ¥7800
内容紹介 ナチズムの先駆者、狂信的ナショナリズムのイデオローグという通説を粉砕し、「自由への教育」「国家の廃棄」を謳った巨人フィヒテ。彼が提唱した共和主義、「生き生きとした相互作用」の現代的意義を明らかにする。
書誌・年譜・年表 文献:巻末p13~25
個人件名 Fichte, Johann Gottlieb,(1762-1814)(00439467)(ndlsh)
個人件名カナ フィヒテ ヨーハン・ゴトリーブ
個人件名原綴 Fichte,Johann Gottlieb
個人件名典拠番号 120000092060000
個人件名 Fichte, Johann Gottlieb
個人件名カナ フィヒテ, ヨハン・ゴットリープ
個人件名典拠番号 120000092060000
分類:都立NDC10版 134.3
資料情報1 『フィヒテの社会哲学』 清水 満/著  九州大学出版会 2013.9(所蔵館:中央  請求記号:/134.3/5044/2013  資料コード:7102846509)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152340374

目次 閉じる

序論
  一 「制限」の思想家フィヒテ
  二 近年の代表的な研究
  三 本書の目的と構成
第一部 イエナ期フィヒテ哲学の基本理念
第一章 生における使命
  一 フィヒテの開始点としての『イエナ大学公開講義』(一七九四年)
  二 生の哲学者としてのフィヒテ
  三 『学者の使命についての講義』に見る「人間の使命」
第二章 フィヒテの「精神」概念
  一 カントの「精神」概念
  二 フィヒテの「精神」概念
  三 相互の活性化されたコミュニケーションとしての「精神」概念
第三章 イエナ期フィヒテの「社会」の思想
  一 国家の廃棄
  二 公共的な「小社会」という理念
  三 フィヒテの「身分」論
  四 制限の中の自由と相互作用
第一中間考察 「自由による自由の自己制限」
  一 『全知識学の基礎』における自我の三原則論
  二 『自然法の基礎』序論における権利概念
  三 『新方法による知識学』における自我の制限
第二部 イエナ期フィヒテの社会哲学
第一章 カントとの「継承と差異」
  一 カントの問題提起
  二 フィヒテの回答
  三 カント自身の回答
  四 適法性と道徳性の区別
第二章 フィヒテの『自然法の基礎』における権利概念
  一 承認による個体の導出
  二 権利関係の前提としての身体と感性界の導出
  三 人格のもつ「本源的権利」
  四 フィヒテの所有権概念
  五 人格と物件の相互承認
第三章 フィヒテの「自然法」における国家論
  一 法律と権力、共通意志の形成
  二 公共体と主権
第四章 ヘーゲルのフィヒテ自然法への批判
  一 ヘーゲルの批判
  二 フィヒテの立場からの反批判の可能性
第五章 国家と経済
  一 『自然法の基礎』における生存権・労働権の保障
  二 『封鎖商業国家』での権利保障
  三 「封鎖商業国家」という政策
  四 カントとの対比
第三部 中期フィヒテの社会哲学
第一章 後期思想への重要な媒介としての『道徳論の体系』
  一 『道徳論の体系』における他なる理性的存在者の演繹
  二 「使命」と一つの理性
  三 フィヒテの「社会」概念
第二章 身分と相互作用
  一 『道徳論の体系』における義務論
  二 法的状態の内面的動機としての義務
  三 身分の相互作用と相互尊敬の義務
  四 フィヒテとフリーメイソン
  五 『フリーメイソンの哲学』における「小社会」論
第三章 個体を生かす類
  一 生き生きとした相互対話
  二 個と全体の一致
  三 『現代の根本特徴』における「絶対国家」論
第四章 フィヒテの世界市民主義的愛国心
  一 時代の激流の中で
  二 『愛国者とその反対』の基本論点
第五章 『ドイツ国民に告ぐ』におけるフィヒテの社会哲学
  一 アビザデー論文への批判
  二 フィヒテとユダヤ人
  三 ゲルナーの「民族」概念
  四 歴史的文脈から見る「ドイツ国民」概念
  五 フィヒテの国民教育論
  六 フィヒテの「都市の論理」
  七 形而上学的存在としての「ドイツ国民」
  八 ドイツ国民の共和国と人民主権
第二中間考察 『一八一〇年の意識の事実』における共同性と個体
  一 普遍的な思惟における個体化
  二 他者の実効性の産物の知覚=「べきでない」
  三 究極目的からの規定
  四 個体の重視
第四部 後期フィヒテの社会哲学
第一章 監督官制度と主権の根拠
  一 フィヒテは監督官制度を否定したのか?
  二 法の構成は神の世界統治である
  三 監督官制度の可能性
第二章 フィヒテの戦争論
  一 戦争についてのこれまでのフィヒテの見解
  二 二つの戦争演説
  三 「真の戦争の概念について」における国家観と自由の概念
第三章 「自由への教育」
  一 教育としての権利概念
  二 教師集団の統治
  三 「自由への教育」
第四章 『国家論』における宗教と国家
  一 フィヒテは神政政治を主張したのか?
  二 「旧世界」の権威宗教と国家
  三 「新世界」のキリスト教と国家
  四 キリスト教国家による「自由への教育」
  五 『現代の根本特徴』におけるキリスト教と国家の関係
  六 理性の宗教
結語(エピローグ)