野中 哲照/著 -- 汲古書院 -- 2014.11 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階C 一般図書 /913.43/5162/2014 7105082013 配架図 Digital BookShelf
2015/01/22 可能 利用可   0

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ISBN 4-7629-3615-9
ISBN13桁 978-4-7629-3615-9
タイトル 後三年記の成立
タイトルカナ ゴサンネンキ ノ セイリツ
著者名 野中 哲照 /著
著者名典拠番号

110003724280000

出版地 東京
出版者 汲古書院
出版者カナ キュウコ ショイン
出版年 2014.11
ページ数 11, 337, 15p
大きさ 22cm
価格 ¥10000
内容紹介 従来、「後三年記」は絵巻物「後三年合戦絵詞」から詞書だけを抜粋して成立したとされている。文体・表現・語法等を多角的に検証し、「後三年記」は、絵巻物とは関わりなく成立したものと結論を導き出す。
個人件名 玄恵
個人件名カナ ゲンエ
個人件名典拠番号 110005256650000
一般件名 奥州後三年記-001191600-ndlsh
一般件名カナ オウシュウ ゴサンネンキ-001191600
一般件名 奥州後三年記
一般件名カナ オウシュウ ゴサンネンキ
一般件名典拠番号

530511100000000

分類:都立NDC10版 913.438
資料情報1 『後三年記の成立』 野中 哲照/著  汲古書院 2014.11(所蔵館:中央  請求記号:/913.43/5162/2014  資料コード:7105082013)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152562168

目次 閉じる

第一章 『後三年記』から『後三年合戦絵詞』へ
  一 問題の所在
  二 文字言語の創造力と絵画の創造力
  三 時空の連続性・認識の一貫性の表現
  四 表現主体の方法
  五 対享受者説明の意識の存在
  六 画中詞的性格の否定と文体の統一性の確認
  七 色彩表現と場面描写の問題
  八 玄恵作者説・南北朝成立説への疑義
  九 おわりに
第二章 『後三年記』の文体と表現意識
  一 問題の所在
  二 表現主体の文体=基調的な文体
  三 異質な文体と増補問題
  四 表現主体の素材消化・介入
  五 表現主体の表現意識
  六 おわりに
第三章 『後三年記』の表現連鎖
  一 問題の所在
  二 展開の連続性
  三 場面や表現の呼応性
  四 認識の一貫・通底
  五 増補の可能性
  六 おわりに
第四章 『後三年記』貞和本と承安本の関係
  一 問題の所在
  二 文献学的見地からの貞和本の後次性
  三 承安本の存在
  四 両本の直接関係の可能性
  五 貞和本から想定される承安本の性格
  六 『康富記』要約文の性格
  七 貞和本と承安本(『康富記』要約文)との対応関係
  八 両本の記述量の多寡
  九 両本の記述内容の齟齬
第五章 『後三年記』の院政期的位相
  一 問題の所在
  二 人物描写の古相から
  三 表現史的観点から
  四 周辺説話との先後関係から
  五 おわりに
第六章 『後三年記』の語彙・語法の古相
  一 問題の所在
  二 係助詞「なむ」の多用
  三 平安期的な語彙
  四 中世化現象のみられないこと
  五 中世的な語彙・語法のみられる点
  六 擬古文の可能性の否定
  七 おわりに
第七章 『後三年記』の敬語の時代相
  一 問題の所在
  二 「侍り」「候ふ」に関する国語学の通説
  三 『後三年記』の「侍り」「候ふ」の勢力関係と敬度
  四 周辺古典文学の「侍り」と「候ふ」
  五 擬古文性の否定
  六 「させ給ふ」に関する国語学の通説
  七 『後三年記』の「させ給ふ」「給ふ」の敬度
  八 おわりに
第八章 『後三年記』の成立圏
  一 問題の所在
  二 陸奥国での成立の可能性
  三 表現主体(作者)の位相
  四 承安本絵巻の制作と秀衡任鎮守府将軍
  五 承安本絵巻の詞書としての『後三年記』
  六 おわりに
第九章 『後三年記』の成立年次
  一 問題の所在
  二 成立論議の出発点
  三 『吉記』の記述の性格
  四 『吉記』の記述への疑念三点
  五 『後三年記』の様態と参戦者・見聞者
  六 清衡時代か基衡時代か
  七 成立年次の上限
  八 成立年次の揺れとその確定
  九 おわりに
第十章 『後三年記』と『中尊寺供養願文』との共通位相
  一 問題の所在
  二 『中尊寺供養願文』の基本事項
  三 権力の継承を正当化しようとする指向
  四 公私の区分についての鋭敏な感覚
  五 おわりに
第十一章 『後三年記』の源平
  一 問題の所在
  二 『今昔物語集』の源平
  三 藤原氏の<兵>を除外して「源平」と併称する意識について
  四 源平併称の表現の実際
  五 一一一〇~二〇年代の源平の実態
  六 おわりに
第十二章 『後三年記』は史料として使えるか
  一 問題の所在
  二 史料等級観の危うさ
  三 史資料の向こうに表現主体を想定することの大切さ
  四 史資料の時代性とは何か
  五 史資料の虚構性の質を問う
  六 歴史叙述の虚構パターンからみる『後三年記』
  七 史資料との向き合いかた
  八 『後三年記』の史料的価値
  九 おわりに