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目次

序章 二一世紀初頭のフランスにおける「近隣民主主義」概念の登場

  第一節 二つの地方分権改革と近隣民主主義改革

  第二節 住区評議会制の創設

  第三節 居住者参加型ガヴァナンスの実践空間

第Ⅰ部 フランス「近隣民主主義」の諸相

第一章 思想-「地域民主主義」の思想形成-

  第一節 フランスの地方制度をめぐる三つの改革課題

  第二節 参加民主主義と自主管理の思想

  第三節 「地域」の争点化

第二章 運動-「地域民主主義」の運動発展史-

  第一節 GAM運動台頭の時代背景と担い手

  第二節 グルノーブル市における自治体改革運動

  第三節 地域民主主義の運動から法制度へ

第三章 制度-法制度としての「近隣民主主義」-

  第一節 リール市における「住区評議会」の創設(一九七八年)

  第二節 「地方分権化の将来にかんする委員会」報告書(二〇〇〇年)

  第三節 近隣民主主義法案の国会審議(二〇〇一-〇二年)

第四章 理論-民主主義モデルとしての「近隣民主主義」-

  第一節 世界の都市参加民主主義諸モデルと近隣民主主義モデル

  第二節 フランスにおける参加民主主義諸制度と住区評議会制

  第三節 参加民主主義制度の導入と都市のガヴァナンス

第Ⅱ部 フランスの諸都市における住区評議会制の実践

第五章 実践1-「近隣政治システム」をめぐる二つの変動要因-

  第一節 住区評議会制と近隣政治システム

  第二節 第一の変動局面-二〇〇二年の住区評議会制導入-

  第三節 第二の変動局面-二〇〇八年のコミューン議会選挙-

  第四節 近隣政治システムの比較分析-アミアン市とリール市-

第六章 実践2-「無作為抽出」は住区評議会に何をもたらしたか-

  第一節 熟議フォーラムにおける多様なメンバー選出方法

  第二節 現代の熟議フォーラムにおけるくじ導入の意義

  第三節 一般市民による討論参加の効果

  第四節 住区評議会のメンバー構成問題

第七章 実践3-都市近隣住区における「非有権者」の代表性問題-

  第一節 「非有権者」の代表性問題

  第二節 定住外国人の市政参加1-市会外国人準議員制度-

  第三節 定住外国人の市政参加2-住民評議会非登録者枠-

  第四節 共和国原理下における定住外国人の代表性保障

終章 市民社会を鍛える近隣政治の実践

  第一節 フランスの「近隣民主主義」と住区評議会制

  第二節 居住者の政治参加とその市民教育的効果

  第三節 フランスの都市政治におけるマルチレベル・ガヴァナンス状況

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