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    林知己夫著作集編集委員会
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村上 陽子/著 -- インパクト出版会 -- 2015.7 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階C 一般図書 /910.26/6648/2015 7106013235 配架図 Digital BookShelf
2015/08/12 可能 利用可   0
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ISBN 4-7554-0255-5
ISBN13桁 978-4-7554-0255-5
タイトル 出来事の残響
タイトルカナ デキゴト ノ ザンキョウ
タイトル関連情報 原爆文学と沖縄文学
タイトル関連情報読み ゲンバク ブンガク ト オキナワ ブンガク
著者名 村上 陽子 /著
著者名典拠番号

110005358900000

出版地 東京
出版者 インパクト出版会
出版者カナ インパクト シュッパンカイ
出版年 2015.7
ページ数 299p
大きさ 19cm
価格 ¥2400
内容紹介 破壊的な出来事の記憶を色濃く宿す原爆文学と沖縄文学。2つの領域に属する文学作品の中から、主に中短篇小説を取り上げ、それらに潜む出来事の残響を聞き取り、戦後日本のあり方を問い直す。
書誌・年譜・年表 文献:p279~291
一般件名 日本文学-歴史-1945--ndlsh-00948301,原子爆弾-文学上-ndlsh-01008628,沖縄県-文学上-ndlsh-01174441
一般件名カナ ニホンブンガク-レキシ-1945--00948301,ゲンシバクダン-ブンガクジョウ-01008628,オキナワケン-ブンガクジョウ-01174441
一般件名 日本文学-歴史-昭和時代(1945年以後) , 原子爆弾-被害 , 琉球文学
一般件名カナ ニホン ブンガク-レキシ-ショウワ ジダイ(センキュウヒャクヨンジュウゴネン イゴ),ゲンシ バクダン-ヒガイ,リュウキュウ ブンガク
一般件名典拠番号

510401810210000 , 510728610030000 , 511506000000000

分類:都立NDC10版 910.264
書評掲載紙 朝日新聞  2015/09/20  1933 
書評掲載紙2 中日新聞・東京新聞  2015/12/27   
資料情報1 『出来事の残響 原爆文学と沖縄文学』 村上 陽子/著  インパクト出版会 2015.7(所蔵館:中央  請求記号:/910.26/6648/2015  資料コード:7106013235)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152660800

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序章
  1.出来事の深奥からの響き
  2.原爆文学と沖縄文学を論じる意義について
  3.本書の構成
第一部 原爆を書く・被爆を生きる
第一章 原爆文学と批評-大田洋子をめぐって
  1.大田洋子の位相
  2.戦後の大田洋子の文学観
  3.「記録」と「小説」の狭間で
  4.大田洋子の政治性
  5.大田洋子の「変貌」
第二章 原爆を見る眼-大田洋子「ほたる-『H市歴訪』のうち」
  1.大田洋子と原民喜
  2.死者への回路を開く「鎮魂歌」
  3.「ほたる」における原民喜/石門/死者
  4.被爆者の肌へのまなざし
  5.見つめかえす被爆者
  6.「異様」さを見出す眼
第三章 半人間の射程と限界-大田洋子「半人間」
  1.「半人間」に対する評価をめぐって
  2.「不安神経症」と「一九五二年の現在」
  3.半人間という存在
  4.検閲とマルキシズム
  5.半人間の限界
第二部 占領下沖縄・声なき声の在処
第四章 来るべき連帯に向けて-長堂英吉「黒人街」
  1.「黒人街」て描かれたもの
  2.日の丸をめぐるまなざし
  3.「日の丸事件」の解釈
  4.黒人街という空間
  5.抹消される被傷性
  6.来るべき連帯の可能性
第五章 沈黙へのまなざし-大城立裕「カクテル・パーティー」
  1.「カクテル・パーティー」が提起する諸問題
  2.被害者の言葉の収奪
  3.法の暴力性
  4.身体の発話行為
第六章 骨のざわめき-嶋津与志「骨」と沖縄の現在
  1.米軍占領下の文学としての「骨」
  2.沖縄の日本「復帰」前後
  3.骨のざわめき、ねじれた語り
  4.記憶を分かち合うことの拒否
  5.「骨」と現在との接続に向けて
  6.開発の遅延が示す可能性
第三部 到来する記憶・再来する出来事
第七章 せめぎ合う語りの場-林京子「祭りの場」
  1.原爆文学における「祭りの場」の位置づけ
  2.「祭りの場」の評価の変遷
  3.<神の御子>があらわすもの
  4.極限状況にありつづける<私たち>
  5.不在を語る言葉
  6.持続する破壊
第八章 体験を分有する試み-林京子『ギヤマン ビードロ』
  1.『ギヤマン ビードロ』はどう読まれてきたか
  2.体験の分有の契機
  3.被爆という出来事の当事者性をめぐって
  4.語りの中に生起する他者
  5.語り-聞く回路の創出に向けて
第九章 原発小説を読み直す-井上光晴『西海原子力発電所』
  1.原発を小説に書くこと
  2.死者という空所
  3.贋被爆者の語りと本当の当事者の語り
  4.贋被爆者になるという体験
  5.三・一一以降の贋被爆者
第四部 いま・ここにある死者たちとともに
第十章 亡霊は誰にたたるか-又吉栄喜「ギンネム屋敷」
  1.「ギンネム屋敷」の亡霊たち
  2.空所に充塡される欲望
  3.亡霊の回路
  4.「変わらない」ことの暴力性
  5.亡霊の隠蔽とアメリカの存在
  6.空所を埋めるギンネム
第十一章 音の回帰-目取真俊「風音」
  1.戦争の記憶を生きる試み
  2.語られない記憶、語られる物語
  3.音が生成する関係
  4.語られない記憶の残響
第十二章 循環する水-目取真俊「水滴」
  1.記憶が呼び起こす痛み
  2.徳正の身体感覚
  3.死者の身体性
  4.水が示す二つの循環
  5.排除される女性身体
  6.出米事に引きこまれること
終章
  1.分断の痛みと出来事への共振
  2.軍事占領とジェンダー
  3.当事者/非当事者の分断を越えて
  4.呼びかけに応えることを目指して