資料詳細

目次

序論 <近代小説>の成立

  1.『小説神髄』における小説と学問との関係

  2.第一部の概要

  3.第二部の概要

第一部 小説と学問との交渉

第一章 顔と小説

  1.問題設定と先行研究

  2.『当世書生気質』の時代と顔

  3.『当世書生気質』と顔

  4.「傍観」から「keen eye<慧眼>」へ

第二章 <批評>の水脈

  1.『一喜一憂捨小舟』をめぐって

  2.『お八重』をめぐって

  3.<作者の顔出し>表現の文脈

  4.創作と<批評>

第三章 『出版月評』の<批評>論

  1.「出版月評ノ発兌」について

  2.評者・著者・著書

  3.序跋文批判について

第四章 小説と<批評>

  1.「公平無私」とは何か

  2.学問と小説

  3.『しがらみ草紙』の創刊と小説の<批評>

第二部 制度に挑戦する小説

第五章 <浮雲>という物語

  1.先行研究における<浮雲>

  2.月と<浮雲>

  3.妄想と<浮雲>

  4.知識人と<浮雲>

  5.「知」と<浮雲>

第六章 思想としての木版和装本

  1.「新作十二番」というトポス

  2.装本と表現

  3.メタ書物小説としての『此ぬし』

  4.『此ぬし』の行方

第七章 <神経病>の文学誌

  1.明治の屈原

  2.『文学界』の方法-<健全>をうつまなざし-

  3.<病>のテクスト

  4.物思う<病>

第八章 展示と観覧の間

  1.表象される「人間」をめぐって

  2.<カーライルの家>へのまなざし

  3.案内記、案内人、そして観覧者

  4.「余」が見なかったこと、あるいは見えなかったこと

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