矢野 眞和/著 -- 東京大学出版会 -- 2015.12 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 2F 一般図書 /371.3/5172/2015 7106699205 配架図 Digital BookShelf
2016/01/19 可能 利用可   0

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ISBN 4-13-051332-6
ISBN13桁 978-4-13-051332-6
タイトル 大学の条件
タイトルカナ ダイガク ノ ジョウケン
タイトル関連情報 大衆化と市場化の経済分析
タイトル関連情報読み タイシュウカ ト シジョウカ ノ ケイザイ ブンセキ
著者名 矢野 眞和 /著
著者名典拠番号

110001284820000

出版地 東京
出版者 東京大学出版会
出版者カナ トウキョウ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2015.12
ページ数 9, 274p
大きさ 22cm
価格 ¥3800
内容紹介 みんなのために大学をひらく政策は、税金のムダづかいではなく、経済社会に有益な公共投資である-。実証データを丁寧に解析し、教育経済学の論理を展開する。著者が長年にわたり問い続ける大学論の集大成。
書誌・年譜・年表 文献:p259~264
一般件名 教育と経済-ndlsh-00567176,大学-日本-ndlsh-00943434
一般件名カナ キョウイクトケイザイ-00567176,ダイガク-ニホン-00943434
一般件名 教育経済学 , 大学
一般件名カナ キョウイク ケイザイガク,ダイガク
一般件名典拠番号

511950900000000 , 510441700000000

分類:都立NDC10版 371.3
資料情報1 『大学の条件 大衆化と市場化の経済分析』 矢野 眞和/著  東京大学出版会 2015.12(所蔵館:中央  請求記号:/371.3/5172/2015  資料コード:7106699205)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152746057

目次 閉じる

序章 それでも大学はみんなのためにある
  公と私のゆらぐ境界線
  大衆化のはじまり-高等教育100年
  市場化のはじまり-大学は誰のためにあるのか
  現状を肯定する保守的世論-利己的家族主義
  機会の不平等を社会問題にしない世論-国立大学史観
  それでも大学はみんなのためにある-公と私の長期ダイナミズム
  教授における経済の原理
Ⅰ なぜ大学に進学しないのか
1章 「後期大衆化」段階の深い溝
  「ユニバーサル」段階論の日本的疑問
  大学本位制の日本的経済構造-なぜ大学に進学しないのか
  社会的矛盾を孕む50%進学率
  普及モデルから進学率を考える
  「後期大衆化」段階への移行期
2章 大学に進学しない理由(1)
  大学進学率と高等教育機関進学率の落差
  進学需要の分析枠組と目的
  分析の対象・変数・データ
  顕在的進学需要の実証分析-所得・授業料・合格率モデル
  時代による志願率の構造変容
  投資収益が有意にならない理由-第2期は雇用不安の時代
  飽和状態に達した志願率と機会の不平等
  「高校生調査」にみる機会の不平等
3章 大学に進学しない理由(2)
  進路選択の希望と決定
  就職率の「就職機会」モデル
  就職率の「進学機会」モデル
  就職と進学のゆらぎ-高校1・2年次の進路意識とゆらぎ
  進路選択の理由とゆらぎの関係
4章 大学に進学しない理由(3)
  就職と大学の狭間
  専門学校への進学-就職機会と大学進学機会モデル
  大学志願の受け皿から就職不安の受け皿に転換できるか
  専門学校進学者のゆらぎと進学の理由
  誰が専門学校を志望するのか
5章 学力があるのに,親が大卒なのに,なぜ進学しないのか
  数字から浮かび上がる「教育の質」
  進路選択の社会学
  男子の大学本位制・女子の高等教育階梯制
  大学進学の学力分布-すでに高齢世代から大衆化
  学力があるのになぜ進学しないのか
  大卒者の子弟が危険回避しない理由
  親が大卒なのに,なぜ進学しないのか
  家族資本主義がつくった日本的大衆大学
6章 家族資本主義の帰結
  家族資本モデルと時系列経済モデルの関係-誰が限界人間か
  「後期大衆化」段階のキャズム
  「後期大衆化段階」の機会問題-家族資本主義という自己責任
  新しい「機会理念」の構築と政策-育英主義の終わり
Ⅱ 雇用効率と学習効率の接続
7章 大衆化しても上昇する大卒プレミアム
  葬られてきた日本のヒューマンキャピタル理論
  人間資本理論の終焉と復活
  OECD統計にみる高等教育プレミアム
  高学歴化しても上昇する相対所得
  大学収益率のダイナミックな変容-豊かな平等社会から不平等社会へ
  人間資本革命・スキル偏向的技術進歩・グローバリゼーション
  平等社会のための効率的投資
  大衆化批判への反論-誰でも勉強すれば報われる
  重大な欠落-非正規雇用/専門学校/大学院/女性
8章 誰のための大学か
  公私負担の4類型と日本のポジション
  負担と受益の不透明な関係-利己・公共・奉仕・詐欺
  負担と受益の関係-社会的収益率・私的収益率・財政的収益率
  「奉仕」する私立大学
  社会的収益率は税収入効果よりも大きい
  みんなのための大学を考える起点
  温かい経済の勘定と冷たい世間の感情-日本の収益率は決して小さくない
9章 学習効率から雇用効率への接続
  学習効率の経済効果
  キャリア調査の意義とその成果
  教育無効説の検証
  「学び習慣」は生涯の財産
Ⅲ ポスト大学改革の課題
10章 日本的家族と日本的雇用の殉教者
  日本の新人
  「大学と企業の関係」は変わっていない
  日本の大学の何が日本的か?
  日本的大衆大学の病
  3点セットの日本的大衆大学
  家族と会社に羽交締めされている大学
  幽閉された学生を解放する政策
11章 制度改革から経営革新への転換
  「経営と政策」の協調を求めて
  新制大学の制度的困難
  改革は終わった-残ったのは経営とカリキュラム
  カリキュラムのマネジメント-個人の力を組織の力へ
  ガバナンス改革の登場
  脱ビジネスランドの大学-冒険・時間・仲間
終章 精神・制度・資源の再構築
  精神と制度に偏った改革論
  資源論からの政策-資源配分の原理と学生の行動
  経営と政策の協調を考える理由
  平等と効率の政策的含意-教育投資が経済を変える,社会を変える
  世論の失敗-教育劣位社会日本の病
  政策から世論を変える
  教育家族から教育社会へ-費用負担のパラダイムシフト
  みんなのための大学政策に向けて