資料詳細

目次

序章

  一 問題提起

  二 時代設定

  三 研究史と考察対象

  四 史料と考察手法

  五 本書の構成

第一章 テマ軍団の登場とテマ反乱の展開

  一 後期ローマ帝国における軍事行政制度の概要

  二 テマ軍団の起源について

  三 七世紀の政治情勢

  四 テマ軍団による反乱:レオン三世登極以前

  五 テマ軍団による反乱:レオン三世登極以後

  六 テマ反乱の特徴

第二章 七・八世紀におけるビザンツ中央政府の動向

  一 後期ローマ帝国と元老院

  二 『テオファネス年代記』と元老院

  三 ニケフォロスの『簡略歴史』と元老院

  四 コンスタンティノープル元老院の動向

第三章 ビザンツ艦隊をめぐる考察

  一 ビザンツ海軍成立期の史料状況と諸問題

  二 コンスタンス二世・コンスタンティノス四世と艦隊

  三 ユスティニアノス二世からテオドシオス三世までの艦隊

  四 レオン三世と艦隊

第四章 レオン三世政権の成立

  一 七世紀後半のテマ軍団

  二 「混乱の二〇年」とテマ軍団

  三 レオン三世治下の動向

  四 アルタバスドスの反乱

第五章 八世紀後半のビザンツ帝国

  一 テマに支えられた政権

  二 エイレネの政権

第六章 タグマについて

  一 『テオファネス年代記』とタグマ

  二 タグマ連隊の成立とその役割

  三 ビグラとヒカナトイ連隊

補論 タグマの兵力をめぐって

  一 イスラーム地理学者からの情報

  二 ビザンツ史料からの推測

第七章 イサウリア朝下の陰謀事件をめぐって

  一 首都における陰謀の展開

  二 若干の考察

第八章 ビザンツ帝国のバルカン半島政策(八世紀後半-九世紀初頭)

  一 八世紀のバルカン半島情勢への視角

  二 コンスタンティノス五世とブルガリア戦争

  三 母エイレネと息子コンスタンティノス六世

  四 ニケフォロス一世とバルカン半島

  五 親征をする皇帝

第九章 九世紀初頭における帝位継承とテマ反乱

  一 将軍バルダネスとテマ反乱

  二 レオン五世とミカエル二世の即位

  三 スラヴ人トマスの乱(八二一-三年):最後のテマ反乱

第十章 テマ制の起源を再考する

  一 主要史料の確認

  二 研究史の概要

  三 テマ自生説とその批判

  四 ザッカマンによる検証

  五 テマ反乱とテマ制の起源

終章

  一 テマ将軍と現地社会

  二 テマ将軍からテマ長官へ

  三 展望

  四 残された課題

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