荒木 浩/著 -- 勉誠出版 -- 2016.6 --

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配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階C 一般図書 /914.45/5039/2016 7107505173 配架図 Digital BookShelf
2016/07/12 可能 利用可   0

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ISBN 4-585-29123-7
ISBN13桁 978-4-585-29123-7
タイトル 徒然草への途
タイトルカナ ツレズレグサ エノ ミチ
タイトル関連情報 中世びとの心とことば
タイトル関連情報読み チュウセイビト ノ ココロ ト コトバ
著者名 荒木 浩 /著
著者名典拠番号

110003813920000

出版地 東京
出版者 勉誠出版
出版者カナ ベンセイ シュッパン
出版年 2016.6
ページ数 9, 409, 19p
大きさ 22cm
価格 ¥7000
内容紹介 心に思うままを書く草子、「徒然草」は如何にして出来したのか。中世びとの「心」をめぐる意識を和歌や仏教の世界にたどり、「源氏物語」「枕草子」などの古典散文との照応から、<やまとことば>による表現史を描きだす。
個人件名 吉田, 兼好,(1282-1350)(00272639)(ndlsh)
個人件名カナ ヨシダ, ケンコウ,(1282-1350)(00272639)
個人件名 吉田 兼好
個人件名カナ ヨシダ ケンコウ
個人件名典拠番号 110001072470000
一般件名 徒然草-ndlsh-00642177
一般件名カナ ツレズレグサ-00642177
一般件名 徒然草
一般件名カナ ツレズレグサ
一般件名典拠番号

530240400000000

分類:都立NDC10版 914.45
資料情報1 『徒然草への途 中世びとの心とことば』 荒木 浩/著  勉誠出版 2016.6(所蔵館:中央  請求記号:/914.45/5039/2016  資料コード:7107505173)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1152832423

目次 閉じる

序章-本書へのいざないと展望
  一 一つのカラダに二つの心
  二 外にある心
  三 妄心のいたりて狂せるか-<心>と<外部>
  四 魔と文芸
  五 自分の内なる二つの心-真心と妄心
  六 心と鏡-妄心こそ悟りの証し
  七 本書への展望
第一章 心に思うままを書く草子-徒然草とは何か
  一 『徒然草』成立伝説が示唆すること
  二 つれづれなるままに
  三 『徒然草』序段表現の典拠再考-『枕草子』跋文をめぐって
  四 序段謙退の構造
  五 心に浮かぶことを書き付ける系譜
  六 手習・反古と思うままを書く草子
  七 『徒然草』序段と『源氏物語』-「硯にむかふ」手習
  八 『徒然草』序段と『源氏物語』-「そこはかとなく書きつくる」手習
  <補論>
第二章 心に思うままを書く草子-<やまとうた>から<やまとことば>の散文史へ
  一 『源氏物語』の手習から『徒然草』へ
  二 心に思うことを書くことと『古今和歌集』
  三 心に思うままを詠む京極派への批判が拓く散文表現の可能性
  四 兼好の『古今和歌集』注釈と『徒然草』
  五 歌人としての兼好と「随意」なる「やまとことば」の提唱
  六 思う心と綴ることば-『徒然草』の選択と方法
  七 『徒然草』という達成-中世散文史へ向けて
第三章 徒然草の「心」
  一 心に動く-問題の所在
  二 心にうつりゆく-『徒然草』序段の解釈
  三 心に「うつりゆく」と鏡の譬喩
  四 心と鏡の中世
  五 『徒然草』二三五段の譬喩をめぐる
  六 『徒然草』と禅的表現-『仏法大明録』をめぐって
  七 『明心』が提起する視界
  八 真心と妄心の構造-『徒然草』への途
  九 心と詞-鏡の比喩がもたらすもの
第四章 徒然草と仮名法語
  一 『徒然草』と禅宗との関係
  二 『徒然草』と仮名法語の類似性
  三 仮名法語の体用論をめぐる問題と『徒然草』
  四 『徒然草』と禅という視点
  五 聖一国師仮名法語について
第五章 ツクモガミの心とコトバ
  一 ちいさきもの-ヒアシンスハウスの心
  二 物に宿る精気、変化するツクモガミ
  三 ツクモガミと『伊勢物語』古注
  四 「作物所」とツクモガミ
第六章 和歌を詠む「心」
  一 『撰集抄』に於ける和歌と唯識
  二 唯識を説く『古今和歌集』注釈書
  三 『沙石集』の歌論が示唆するもの
  四 和歌を詠む<二つの心>と唯識論
  五 外から来る心と散文の成立
  六 和歌と散文-根拠と離脱へ
第七章 和歌と阿字観-明恵の「安立」をめぐって
  一 明恵『遣心和歌集』の「安立」
  二 仏教語「安立」再考と為兼歌論「相応」との連続
  三 「安立」が導く阿字観と和歌の関係
  四 『遣心和歌集』の「安立」再読-阿字観との関わり
  五 阿字観と『古今和歌集』
  六 阿字観と明恵
第八章 沙石集と<和歌陀羅尼>説-文字超越と禅宗の衝撃
  本論の前提-はじめにかえて
  一 和歌陀羅尼説について
  二 『沙石集』の和歌陀羅尼説
  三 『沙石集』に先行する和歌陀羅尼説と意味-三国言語観をめぐって
  四 『沙石集』の言説と神道・真言・天台、そして禅宗
  五 マルチ言語としての三国言語観とハイパー言語としての以心伝心-和歌陀羅尼観のゆくえ
第九章 仏法大明録と真心要決-沙石集と徒然草の禅的環境
  一 無住『沙石集』と兼好『徒然草』-その類似と禅的環境
  二 聖一国師円爾に於ける『宗鏡録』と『仏法大明録』
  三 虎関師錬の『仏法大明録』忌避
  四 普門院蔵の宋版『仏法大明録』と古写本が示すこと
  五 良遍著『真心要決』における『仏法大明録』引用
  六 良遍『真心要決』の成立と円爾そして『仏法大明録』所引のこと
  七 「真心」と「妄心」をめぐる『宗鏡録』と『仏法大明録』の位置
  八 『真心要決』に対する『仏法大明録』のさらなる影響について
  九 『沙石集』の「真心」について
第十章 『徒然草』というパースペクティブ
  一 『徒然草』前半部と『枕草子』-問題の所在
  二 「法師」をめぐる
  三 山極圭司の『枕草子』影響論
  四 堺本「めでたきもの」と『徒然草』第一段
  五 堺本再評価と前田家本独自箇所の位置づけ
  六 中世に於ける堺本の流行と『徒然草』
  七 堺本から見た「法師」論
  八 『徒然草』の地平と視界
  九 第一九段から見えること