資料詳細

目次

序章 市場・商人・植民地統治

  1 本書の目的と分析視角

  2 先行研究の成果と課題

  3 本書の構成

  4 主要一次史料

  補論1 イギリスのインド統治と塩

第Ⅰ部 東インド会社の塩専売制度と市場

第1章 インド財政と東部インドにおける塩専売

  はじめに

  1 EIC統治期のインド財政

  2 塩専売制度の変遷

  3 塩専売制度の基本構造

  4 専売制度のなかの外国塩

  おわりに

  補論2 ベンガル製塩法

第2章 東部インド塩市場の再編

  はじめに

  1 地域市場圏の形成

  2 環ベンガル湾塩交易ネットワークの形成

  3 禁制塩市場の形成

  おわりに

第3章 専売制度の動揺

  はじめに

  1 供給量統制策の破綻

  2 輸入圧力の高まりと市場の変化

  3 ベンガル製塩業の高コスト化

  おわりに

第4章 専売制度の終焉

  はじめに

  1 燃料市場の形成とベンガル製塩業の縮小

  2 東部インド塩市場におけるリヴァプール塩

  おわりに

第Ⅱ部 ベンガル商家の世界

第5章 塩長者の誕生から「塩バブル」へ

  はじめに

  1 競売の導入と新興商人層の台頭

  2 塩長者からカルカッタ・エリートへ

  3 投機的買付け人の登場

  おわりに

第6章 「塩バブル」の崩壊とカルカッタ金融危機

  はじめに

  1 塩価格の変動と投機

  2 ラム・モッリクの介入と1810年代～20年代半ばの塩投機

  3 不正塩切手問題と1820年代後半のカルカッタ金融危機

  4 スキャンダル,その後

  おわりに

第7章 変化は地方市場から

  はじめに

  1 地方市場における商人層の盛衰

  2 フゥグリ河畔からカルカッタへ

  3 シュンドルボンを抜けて

  4 ナラヨンゴンジを拠点に

  おわりに

第8章 市場の機能と商人,国家

  はじめに

  1 国家の市場への介入

  2 市場システムの機能

  おわりに

第9章 塩商家の経営

  はじめに

  1 商家経営の特徴とその管理

  2 商家経営と仲介者

  3 商人の組織

  4 「家」の名誉と「商家」の信用,そして商業からの撤退

  おわりに

終章 塩市場の変容からみる移行期の東部インド

  1 本書のまとめ

  2 インド史における「1830年」

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