資料詳細

目次

序章 統帥権・編制権問題と日本海軍史研究

  一 先行研究分析と問題意識

  二 課題と視角

  三 本書の構成

第一部 海軍省優位体制の動揺

第一章 海軍の組織構造と人的関係

  はじめに

  一 海軍組織の成立過程と省部関係

  二 海軍部内の人的関係の形成

  三 海軍部内の政策志向の思想的淵源

  おわりに

第二章 軍部大臣武官制撤廃論議と海軍の対応

  はじめに

  一 第一次世界大戦の戦訓研究

  二 大正期における軍令部権限拡大構想

  三 帝国議会における軍部大臣武官制撤廃論議と陸海軍の対応

  四 ロンドン海軍軍縮会議以前における海軍の編制権認識

  おわりに

第三章 財部彪海相後継問題と編制権問題

  はじめに

  一 ロンドン海軍軍縮会議と海軍内部の対立

  二 ロンドン海軍軍縮条約における予後備役将官と薩派の動向

  三 財部彪海相後任問題

  おわりに

第四章 ジュネーブ一般軍縮会議と海軍の対応

  はじめに

  一 ジュネーブ一般軍縮会議に対する海軍の政策

  二 満州事変後における軍令部の強硬化

  三 ジュネーブ一般軍縮会議脱退問題と海軍の対応

  おわりに

第二部 海軍組織の二元体制化と省部協調

第一章 海軍統制構造の変化と省部関係

  はじめに

  一 軍令部権限拡大に対する海軍省と軍令部の対立

  二 海軍省の妥協と軍令部の権限拡大

  三 軍令部権限拡大の主要点

  おわりに

第二章 国際連盟脱退と昭和九年度海軍予算問題

  はじめに

  一 国際連盟脱退に対する海軍の対応

  二 第二次海軍補充計画の策定過程

  三 昭和九年度海軍予算を巡る大蔵省と海軍の対立

  おわりに

第三章 海軍の対外戦略構想と「海軍軍縮条約体制」からの脱却

  はじめに

  一 「次期軍縮対策私見」とジュネーブ一般軍縮会議における日本提案との比較

  二 海軍の対外戦略構想の強硬化

  三 第二次ロンドン海軍軍縮会議と海軍の対応

  おわりに

第四章 大角人事再考

  はじめに

  一 「軍政系」-「政軍協調系」の衰退

  二 「加藤・末次グループ」の衰退

  三 大角人事とその後の海軍

  おわりに

終章 省部協調という言葉が示すもの

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