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目次

第Ⅰ部 市場を活用するための条件

1 「効率-公正」モデルから「不確実性-社会的規制」モデルへ

  1.「効率-公正」モデル

  2.「効率-公正」モデルにおける経済政策

  3.「効率-公正」モデルの限界

  4.「不確実性-社会的規制」モデル

2 市場と共有資本-社会・自然・文化-

  1.共有資本とは何か

  2.共有資本の危機:公共財・私的財の侵食

  3.「共有地の悲劇」

  4.日本の漁業

3 市場と競争

  1.市場における競争とは何か

  2.独禁法の適用

  3.例外としての経済的規制:幼稚産業保護と金融規制

4 市場と参加

  1.義務教育

  2.学歴獲得競争と文化資本

  3.選抜と企業内研修制度

第Ⅱ部 市場社会を補完する制度

5 社会保障

  1.社会保障の論理と分類

  2.公的福祉(公的扶助・社会福祉)

  3.公的医療保険

  4.年金

6 公共財

  1.公共財とその供給

  2.公共事業の民営化

  3.費用便益分析

  4.国土強靱化(national resilience)

  5.公共財と共通資本の対立

7 外部性

  1.外部性の分類

  2.外部不経済(1)ピグー税とコースの定理

  3.取引費用と権利の配分

  4.外部不経済(2)

8 企業と倫理

  1.企業の倫理とは

  2.株式会社(ストックホルダー・カンパニー)の有限責任制

  3.利害関係者に対する会社責任(ステイクホルダー・カンパニー)

  4.誰が何に対して責任を取るのか:外部不経済(3)原発事故の場合

第Ⅲ部 平時と危機,財政と金融

9 財政政策

  1.財政の機能

  2.財政の仕組み

  3.租税の原則

  4.財政危機

10 金融政策

  1.中央銀行の役割

  2.伝統的金融政策

  3.非伝統的金融政策

  4.ハイエクとケインズ

11 危機における財政政策と金融政策

  1.市場経済と危機

  2.プルーデンス政策

  3.災害がもたらす危機と復興

12 国際経済政策

  1.自由貿易がもたらすもの

  2.国際収支:モノの流れと資金の流れ

  3.通貨制度の変遷

第Ⅳ部 市場社会の変容と再生

13 市場と経済構造

  1.「日本型経済システム」をどう見るか

  2.分断された経済

  3.「世界経済の政治的トリレンマ」

14 農業のゆくえ

  1.産業構造の変化と農業

  2.農業における技術革新と意図せざる帰結

  3.戦後日本の農業保護政策

  4.食の多様性を守るための条件

15 地方経済政策

  1.地方自治体の公共サービス

  2.地方自治の展開

  3.現状とその評価

  4.地域再生のゆくえ

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