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目次

第一章 思想としての社会進化論

  1 序論

  2 社会進化論の思想的特質

  3 日本における進化論の受容

第二章 加藤弘之と社会進化論

  1 進化論受容の軌跡

  2 「天理」としての「優勝劣敗」

第三章 キリスト教と進化論

  1 宗教と科学、そして小崎弘道

  2 内村鑑三について

第四章 「法律学の革命」

  1 「法律上ノ権理」と「道理上ノ権理」

  2 自然法論の導入

  3 穂積陳重と法律進化論

第五章 有賀長雄の社会進化論

  1 有賀長雄と社会学

  2 社会の発生と「開展」

  3 社会と国家

  4 国家の変遷

  5 「道理一統」について

  6 個人と社会と国家について

第六章 中江兆民における進化の観念

  1 『三酔人経綸問答』と「進化神」

  2 兆民の進化観

第七章 徳富蘇峰と社会進化論

  1 スペンサーの流行

  2 青年期の思想形成

  3 「利己」と「利他」の調和

  4 「改革政治家」を求めて

  5 スペンサー『社会学原理』との出会い

  6 維新後日本の改革

第八章 丘浅次郎

  1 生物としての人間

  2 生存競争と相互扶助

  3 文明の発達と民族対立

  4 文明社会の弊害と人類の将来

  5 貧富の格差について

第九章 「利己」と「愛国」

  1 「立憲的族父統治国」と国家の成立について

  2 利己と「忠君愛国」

  3 「進化」における事実と倫理

  4 「優勝劣敗」と「適者生存」

第一〇章 社会主義とダーウィニズム

  1 ダーウィンとマルクス

  2 万物変化の必然性

  3 競争と「協同」

  4 キッド『社会進化論』をめぐって

  5 敗者の視点と田添鐡二『経済進化論』

第一一章 大山郁夫の国家論と進化論

  1 実証主義政治学の形成

  2 社会進化論の導入と国家の成立およびその特質

  3 階級なき社会の実現とその倫理的基礎

終章 社会進化論の思想的意味

  1 生物的人間と社会的人間

  2 自己保存の欲求と知能

  3 「生物学の見方」

  4 「進化論的自己」について

  5 「利己中心」から「自他協同」へ

  6 社会の進化と人類性

  7 進化と福音

  8 進化の可能性と人間の主体性

  9 社会の進化と歴史の必然

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