金 ヨンロン/著 -- 世織書房 -- 2018.2 --

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中央 3階C 一般図書 /910.26/6836/2018 7110229770 配架図 Digital BookShelf
2018/04/21 可能 利用可   0
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ISBN 4-902163-96-4
ISBN13桁 978-4-902163-96-4
タイトル 小説と<歴史的時間>
タイトルカナ ショウセツ ト レキシテキ ジカン
タイトル関連情報 井伏鱒二・中野重治・小林多喜二・太宰治
タイトル関連情報読み イブセ マスジ ナカノ シゲハル コバヤシ タキジ ダザイ オサム
著者名 金 ヨンロン /著
著者名典拠番号

110006982170000

出版地 横浜
出版者 世織書房
出版者カナ セオリ ショボウ
出版年 2018.2
ページ数 9, 300, 6p
大きさ 22cm
価格 ¥3400
内容紹介 井伏文学における<循環的時間>から召喚される<歴史的時間>、「15年戦争」の最中に書かれた小説の、空所をめぐって露わになる<歴史的時間>…。近代日本の小説の表現方法から<歴史的時間>を見出す試み。
書誌・年譜・年表 文献:p285~295
一般件名 日本小説-歴史-昭和前期-ndlsh-01075772,日本小説-歴史-1945-1952-001287297-ndlsh
一般件名カナ ニホンショウセツ-レキシ-ショウワゼンキ-01075772,ニホン ショウセツ-レキシ-1945-1952-001287297
一般件名 小説(日本)-歴史
一般件名カナ ショウセツ(ニホン)-レキシ
一般件名典拠番号

510950810060000

分類:都立NDC10版 910.263
資料情報1 『小説と<歴史的時間> 井伏鱒二・中野重治・小林多喜二・太宰治』 金 ヨンロン/著  世織書房 2018.2(所蔵館:中央  請求記号:/910.26/6836/2018  資料コード:7110229770)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153145593

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序章 小説、時間、歴史
  1 方法論の現在
  2 「同時代のコンテクスト」という陥穽
  3 バフチンと「歴史的時間」
  4 概念の整備(1)-国民国家の観点から
  5 概念の整備(2)-読者の観点から
  6 <歴史的時間>の導入と実践に際して
  7 本書の構成
第Ⅰ部 <歴史的時間>を召喚する<循環的時間>
第1章 小説が書き直される間
  1 改稿はいかに捉えられてきたか
  2 「幽閉」から「山椒魚」へ
  3 「山椒魚」と<歴史的時間>
  4 閉ざされていく「幽閉」の可能性
  5 改稿と<歴史的時間>
第2章 「私」を拘束する時間
  1 「現実」をめぐる論争史
  2 作中人物であると同時に書き手である「私」
  3 作中人物を拘束する時間
  4 書き手を拘束する時間
  5 「谷間」の構造と<歴史的時聞>
  6 「谷間」が達成したもの
第3章 持続可能な抵抗が模索される時間
  1 二人の作者、二つの作品
  2 小林多喜二「蟹工船」の研究史
  3 「身体」に基づいた<集団>へ
  4 「蟹工船」における戦略としての<集団>
  5 井伏鱒二「炭鉱地帯病院-その訪問記-」の研究史
  6 「訪問記」における「私達」の戦略
  7 一九二九年、「×され」ないために
第4章 アレゴリーを読む時間
  1 「アレゴリー」としての「洪水前後」
  2 「洪水前後」の文体的特徴
  3 パロディとしての文体
  4 歴史的意味が捨象される過程
  5 「アレゴリー」と<歴史的時間>
第Ⅱ部 小説の空所と<歴史的時間>
第5章 ××を書く、読む時間
  1 『党生活者』研究史の問題
  2 「××」を書く
  3 「××」を読む
  4 一九三三年と「××」
  5 『党生活者』が要求するもの
第6章 小説の書けぬ時間
  1 「小説の書けぬ小説家」の位置
  2 治安維持法体制の状況と転向五部作における伏字内容
  3 同時代批評における伏字をめぐる認識
  4 伏字問題と「小説の書けぬ小説家」の方法
  5 治安維持法体制と小説の方法
  6 いま、「小説の書けぬ小説家」が待っている読者
第7章 疑惑を生み出す再読の時間
  1 『新ハムレット』に「政治的な意味」はあるのか
  2 再読を促す小説
  3 再読と「疑惑」
  4 増幅する「疑惑」
  5 一九四一年と<疑惑>
  6 一九四七年と過去の再読
第8章 占領地を流れる時間
  1 <歴史的時間>における「花の町」の評価
  2 占領地の時間を断絶させる<あの日>
  3 <あの日>以前を取り戻す
  4 日付をもった記録という方法
  5 新聞小説としての「花の町」の可能性
第Ⅲ部 <断絶的時間>に対抗する<連続的時間>
第9章 <断絶>と<連続>のせめぎ合い
  1 『パンドラの匣』における「連続」と「断絶」の問題
  2 「あの日」を描く
  3 「新しい日本」をめざす
  4 「古」さに回帰する「新し」さ
  5 再び「あの日」へ
  6 『パンドラの匣』と<歴史的時間>
第10章 語ることが「噓」になる時間
  1 「女の噓」を問い直す
  2 「噓」の構造と問題設定
  3 暴露される語りの「噓」
  4 語ることへの欲望と<歴史的時間>
  5 戦後日本、語るという「噓」の連鎖
  6 「噓」の時空間
第11章 いま、「少しもわからない」小説
  1 「少しもわからない」テクスト
  2 テクストに配置された記号
  3 読者の再現(1)-記号のコンテクスト
  4 読者の再現(2)-記号の意味化
  5 作者の顕現
  6 しかし、「少しもわからない」
第12章 革命の可能性が問われる時間
  1 『斜陽』の「母」をめぐって
  2 『冬の花火』と<歴史的時間>
  3 『斜陽』と<歴史的時間>
  4 『冬の花火』から『斜陽』へ
  5 革命の可能性と未来
終章 <歴史的時間>の獲得としての読書
  1 私(読者)の時間(歴史)認識を露わにする過程
  2 過去の未来としての現在-新たな<あの日>をめぐって