資料詳細

目次

はじめに 政策科学とは何か

  「inの知職」と「ofの知識」

  行動論への傾斜の意味

  「inの知識」の中の総論

  合理的分析と政治

  政策過程と政治過程

  本書の構成

第Ⅰ部 理論編

第1章 政策科学の来歴と政策過程論

  1 行動論と政策科学の登場

  2 発展と実用化の時代

  3 合理性の限界と政策科学の再構築

  4 政策科学と政策過程論

  コラム 大型公共事業をどう見るか

第2章 政治過程論と「政治の科学」

  1 政治過程論の登場-政治学の「科学化」

  2 過程論的視座の発展-多元主義の論理と心理

  3 ふたたび「構造」へ

  4 結びにかえて-「過程」論は復権するか?

  コラム 沖縄のオリオンビール・泡盛はなぜ生き残れるのか?

第3章 政治過程論の展開-縦(時系列方向)への拡張と横(政策過程論)への展開

  1 政治過程論の原型:集団過程論と多元主義政治理論

  2 複数の政策過程の束としての政治過程

  3 国家の再導入と政策規定説

  4 前決定過程の理論:複数の政策過程を導出する理論

  5 実施過程の理論

  6 おわりに 縦横の展開:複数の政策過程と時系列の区分

第4章 集団過程論の展開

  1 「集団」理論の原風景

  2 集団過程論の発展

  3 集団過程論の限界

  4 結びにかえて-集団過程論を超えて?

  政策過程研究を推し進めた理論家たち1 レイモンド・A・バウアー

第5章 政策の類型化-T.J.ロウィの所論を中心に

  1 ロウィによる政策類型論の登場とその背景

  2 ロウィの政策類型論と「自由主義の終焉(第2版)」-理論と実証

  3 ロウィの政策類型論をめぐる論争-1980年代以降を中心に

  4 政策類型論の意義と今後

  政策過程研究を推し進めた理論家たち2 グレアム・T・アリソン

第6章 前決定過程論の展開

  1 前決定過程への注目と三つの権力観

  2 前決定過程と権力の可視化への挑戦

  3 アジェンダ設定の段階・レベル

  4 前決定過程の政策決定過程への統合的理解の進展

  5 前決定過程への今日的着目と理論の深化

  コラム 国と地方の力関係

第7章 政策実施

  1 政策実施に注目する意義

  2 政策実施の構造

  3 政策実施の変化

  4 政策実施のコントロール

  5 政策実施の類型

  6 政策実施研究の課題

  政策過程研究を推し進めた理論家たち3 ヒュー・ヘクロウ

第Ⅱ部 事例編

第8章 戦略過程

  1 所得倍増計画

  2 アベノミクス

  3 共通点

  4 相違点

  政策過程研究を推し進めた理論家たち4 セオドア・J・ロウィ

第9章 利益政治の過程

  1 コメ農業の保護政策

  2 仕切られた多元主義

  3 インフラ整備:鉄道建設

  4 利益政治の類型

  5 利益政治と選挙制度、利益政治の過程と戦略過程

  政策過程研究を推し進めた理論家たち5 ジョン・W・キングドン

第10章 イデオロギー過程

  1 イデオロギー対立型争点としての防衛政策

  2 事例の検討

  3 まとめにかえて-イデオロギー過程の断絶と連続

  コラム 55年体制

おわりに

  本書の意図:政策科学総論を目指して

  本書の事情

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