猪瀬 千尋/著 -- 笠間書院 -- 2018.2 --

所蔵

所蔵は 1 件です。

所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階B 一般図書 /768.0/5044/2018 7110214623 配架図 Digital BookShelf
2018/04/13 可能 利用可   0
Eメールによる郵送複写申込みは、「東京都在住」の登録利用者の方が対象です。

資料詳細 閉じる

ISBN 4-305-70893-9
ISBN13桁 978-4-305-70893-9
タイトル 中世王権の音楽と儀礼
タイトルカナ チュウセイ オウケン ノ オンガク ト ギレイ
著者名 猪瀬 千尋 /著
著者名典拠番号

110005802340000

出版地 東京
出版者 笠間書院
出版者カナ カサマ ショイン
出版年 2018.2
ページ数 9, 425, 13p
大きさ 22cm
価格 ¥8500
内容紹介 音楽はどのような政治性と権力性を有していたのか。文学・歴史・芸能・美術史・建築史ほか、あらゆる視点から文献を読み解き、宮廷儀礼における音楽の実態を考察。その変遷をたどり、中世音楽の全体史を示す。
書誌・年譜・年表 文献:p401~418
一般件名 音楽 (日本)-歴史-中世-ndlsh-01073909,儀式典例-日本-歴史-中世-001288782-ndlsh
一般件名カナ オンガク (ニホン)-レキシ-チュウセイ-01073909,ギシキ テンレイ-ニホン-レキシ-チュウセイ-001288782
一般件名 邦楽-歴史 , 日本-歴史-中世 , 儀礼
一般件名カナ ホウガク-レキシ,ニホン-レキシ-チュウセイ,ギレイ
一般件名典拠番号

511393410050000 , 520103814550000 , 510633700000000

分類:都立NDC10版 768.02
資料情報1 『中世王権の音楽と儀礼』 猪瀬 千尋/著  笠間書院 2018.2(所蔵館:中央  請求記号:/768.0/5044/2018  資料コード:7110214623)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153154121

目次 閉じる

序章 本書の課題と方法
  一 近代における音楽研究
  二 戦前文化史から戦後芸能史へ
  三 本書の課題
  四 各章の構成と本書の視座
第一部 歴史と権力
第一章 琵琶の時代の特質
  はじめに
  一 累代御物の成立
  二 累代楽器の特質
  三 秘曲伝授と累代楽器
  四 後醍醐天皇と累代楽器の紛失
  五 琵琶の時代と笙の時代
  六 中近世の名器と御遊
  結語
第二章 御楽の成立と展開
  はじめに
  一 御楽の成立まで
  二 御楽の成立
  三 後醍醐天皇における御楽
  四 御楽の展開
  五 御楽始と七夕御楽
  六 御楽の特質と背景
  結語
第三章 三ケ夜内侍所御神楽をめぐって
  はじめに
  一 基礎文献の整理及び内侍所御神楽の分類
  二 寿永二年と延元元年の三箇夜内侍所御神楽
  三 秘曲「昼目」について
  四 『建武年中行事』の構想と後醍醐天皇の身体
  五 観応、文和の動向
  六 明徳、応永の三箇夜内侍所御神楽
  結語
第四章 歴史叙述における仮名の身体性と祝祭性
  はじめに
  一 「宮廷誌」論と「北山第行幸仮名記」
  二 舞御覧の特質
  三 仮名によって音はおぎなわれる
  四 仮名は儀礼を祝祭し、日記の文脈を「語り」へと変える
  五 仮名は儀礼と儀礼とをつなぐ
  結語
  参考資料 「北山第行幸仮名記」(付『公種記』)
第二部 空間と身体
第五章 琵琶秘曲伝授儀礼の形成をめぐって
  はじめに
  一 藤原貞敏の事跡(九世紀)
  二 貞保親王と『南宮琵琶譜』(十世紀前半)
  三 桂流と西流および藤原忠実(十一世紀から十二世紀)
  四 藤原師長による儀礼の確立(十二世紀後半)
  五 天皇家への伝授(十三世紀前半)
  六 貞敏伝承の拡大
  七 唱導の中の秘曲伝授
  結語
第六章 啄木本譜外口伝について
  はじめに
  一 『文机談』の本譜外口伝
  二 持明院統における本譜外口伝
  三 後醍醐と本譜外口伝
  四 久我兼親、隆淵による秘説の流出
  結語
  参考資料 宮内庁書陵部蔵伏見宮旧蔵『啄木調小巻物』
第七章 弁才天をめぐる造形と文芸
  はじめに
  一 儀軌と図様の四分類
  二 偽経類の形成
  三 中世における弁才天と文芸(世俗側)
  四 中世における弁才天と文芸(僧侶側)
  結語
第八章 妙音堂について
  はじめに
  一 秘曲伝授と妙音天の歴史
  二 秘曲伝授の本尊様式
  三 堂宇の復元と儀礼の再現
  四 秘曲伝授における本尊の生身性
  五 形骸化する秘曲伝授と西園寺家による妙音天信仰の再興
  結語
第九章 『妙音講式』について
  はじめに
  一 『妙音講式』概要
  二 次第と空間
  三 表白と伽陀
  四 第一段式文と尊格の同一化
  五 第二段式文と音楽の功徳
  六 第五段式文と講式の受容
  七 『妙音講式』の影響
  結語
第三部 言葉と宗教
第十章 中世前期における狂言綺語観の展開
  はじめに
  一 諸法実相論の展開
  二 澄憲「和歌政所結縁経表白」と『法華経』
  三 「依地蹶者還依地而起」と順縁、逆縁
  四 『柿本講式』と妄執の顕在化
  五 『月講式』と心における諸法実相論
  六 『音楽講式』と宿執
  結語
第十一章 禅寂作『月講式』について
  はじめに
  一 講式の構成
  二 本尊の重層性
  三 懺悔発露の式文と論理展開
  四 観想法の重層性
  五 『月講式』の意図するもの
  結語
第十二章 「宿執」について
  はじめに
  一 「宿」の側面
  二 「執」の側面
  三 諸道との重なり
  四 『古今著聞集』「宿執」編の解釈
  五 宿執と狂言綺語観
  結語
第十三章 音楽儀礼における狂言綺語観
  はじめに
  一 法楽としての音楽と「簫笛琴箜篌」の句
  二 『順次往生講式』にみえる諸法実相論
  三 信西による弥勒講と舞妓
  四 声としての狂言綺語観
  結語
第十四章 後白河院における声と儀礼
  はじめに
  一 研究史の整理と方法
  二 積まれる声
  三 夜/夢想/霊験の声
  四 参籠と法楽の声
  五 紡がれる声
  六 聖との結託と御自行
  七 追討の声、追善の声
  八 統合される声
終章 中世王権の音楽と儀礼
  一 宮廷音楽儀礼の特質
  二 後醍醐の身体と儀礼の再構築
  三 古典と王権
  四 内乱の余波と中世音楽の展開
  五 秘曲伝授の展開
  六 秘曲伝授と唱導、説話とのつながり
  七 音楽における宗教性の喪失