石坂 尚武/著 -- 刀水書房 -- 2018.3 --

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中央 3階A 一般図書 /237.0/5091/2018 7110353547 配架図 Digital BookShelf
2018/05/21 可能 利用可   0
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ISBN 4-88708-441-4
ISBN13桁 978-4-88708-441-4
タイトル 苦難と心性
タイトルカナ クナン ト シンセイ
タイトル関連情報 イタリア・ルネサンス期の黒死病
タイトル関連情報読み イタリア ルネサンスキ ノ コクシビョウ
著者名 石坂 尚武 /著
著者名典拠番号

110002292920000

出版地 東京
出版者 刀水書房
出版者カナ トウスイ ショボウ
出版年 2018.3
ページ数 20, 521p
大きさ 22cm
形態に関する注記 布装
価格 ¥8400
内容紹介 容赦なく襲い来る種々様々な災難に翻弄されたとき、人はどのように考え、どのように行動に出たか。中世末から近世までの4世紀間において人びとを苦しめたペストを中心に、苦難のあり方が歴史に及ぼす影響を論じる。
書誌・年譜・年表 文献:p493~521
一般件名 イタリア-歴史-中世-00564300-ndlsh,イタリア-歴史-近代-00564294-ndlsh,ペスト-歴史-001206347-ndlsh
一般件名カナ イタリア-レキシ-チュウセイ-00564300,イタリア-レキシ-キンダイ-00564294,ペスト-レキシ-001206347
一般件名 イタリア-歴史-中世 , ペスト
一般件名カナ イタリア-レキシ-チュウセイ,ペスト
一般件名典拠番号

520007810250000 , 510349200000000

一般件名 イタリア
一般件名カナ イタリア
一般件名典拠番号 520007800000000
分類:都立NDC10版 237.04
資料情報1 『苦難と心性 イタリア・ルネサンス期の黒死病』 石坂 尚武/著  刀水書房 2018.3(所蔵館:中央  請求記号:/237.0/5091/2018  資料コード:7110353547)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153173219

目次 閉じる

まえがき-研究対象の基本的把握
  第一節 歴史的動因としての苦難
  第二節 「苦難」とは「心性」とは
  第三節 心性が及ぼした影響
  第四節 「ペスト期」を中心とする三つの時代区分
  第五節 本書の主張と構成について
序論 トレチェントの苦難
第一章 トレチェントの時代と危機
  第一節 前史-トレチェントに先立つ時代
  第二節 トレチェントにおける様相の変化-トレチェントの危機
  第三節 トレチェントにおける大地震の頻発-「我々のアルプスが地震で揺れた」
第二章 黒死病とは-その衝撃と原因
  第一節 大惨事を測定する-フォスター・スケール
  第二節 名称の問題-当時「黒死病」も「ベスト」も使われていなかった
  第三節 ペストの症状-同時代人の報告
  第四節 ペストの発症とメカニズム-ペストの原因
第二章の補足 ペスト菌をめぐる近年の細菌学的研究
第一部 黒死病による苦難を都市・農村のレベルから見る
第三章 黒死病による苦難の実態に迫る-総論的考察
  はじめに
  第一節 総論-ペストによる人口変動の暗部に光を当てる
  第二節 「見えざる貧民」
  第三節 都市の貧民-富裕市民との対比から
  第四節 農村の貧民-農村での多大な疫病被害
  第五節 黒死病による階層変動
第四章 イタリアの都市・農村の大黒死病の死亡率-各論的研究
  はじめに
  第一節 トスカーナ地方の共同体
  第二節 ピエモンテ地方の共同体-スーザ渓谷の村落群
  第三節 イタリア全体の黒死病死亡率
第五章 地域研究の総括的展望-ベネディクトヴの見方に対する批判と評価
  第一節 批判その一 女性問題-女性はペストに弱かったか
  第二節 批判その二 老人問題-老人はペストに弱かったか
  第三節 批判その三 子どもの問題-子どもの高い死亡率は最終調整死亡率に反映されているか
  第四節 評価と課題-共同研究と「標準想定」
  第五節 評価
第二部 ペストによる苦難と心性を個人のレベルから見る
第六章 人はペストにどのように対応したか-個人の生涯と心性から見る
  第一節 本章のねらいと方法論-心性史的アプローチ
  第二節 ダティーニ文書とダティーニの生涯
  第三節 ダティーニのペスト体験とその心性への影響
  第四節 第六回目のペストと心性の現れとしてのダティーニの「実行」
  おわりに-時代を支配した《峻厳な神》
第三部 中近世の黒死病の形態-概観
第七章 イタリアの一五世紀の黒死病と中近世の黒死病
  第一節 ペストの周期性
  第二節 イタリアのペストの形態と動き-北部から南部へ移動する
  第三節 一五世紀のペストの特徴的傾向-小規模ペスト
  第四節 一五世紀頃の医学理論とペスト
  第五節 民間での接触感染の支配
第四部 ペストによる心性を都市政府のレベルから見る-一五世紀フィレンツェの立法・政策・判決に心性を読む
第八章 《峻厳な神》とペスト的心性の支配-総論的考察
  第一節 ペストは政策に影響を与えた
  第二節 ペストによる諸領域における影響-信仰・諸芸術・学問・社会への影響
  第三節 キリスト教徒の「神罰の受容」
  第四節 神の法の支配-神の視点からつくられた法令
  第五節 ランドゥッチの『日記』に見る神への恐れの心性
第九章 ペスト的心性の対応をフィレンツェの法令・制度・判決に見る-各論的考察
  はじめに
  第一節 都市政府の中心的課題としての人口問題
  第二節 嫁資公債制度-結婚の促進をめざして
  第三節 奢侈禁止令の発布-結婚を阻止するものとしての奢侈
  第四節 ソドミー取締令の発布(一四一八年)
  第五節 神の冒瀆としての女子修道院への立ち入り
  第六節 「神を冒瀆した」ユダヤ人に対する死刑判決
  第七節 近親相姦をおこなった者に対する死刑判決(一四一三年)-「自然」に反するおこないを罰する
  第八節 魔女の処刑(一四二七年)
第一〇章 結語
付録
  一 ベネディクトヴによる共同体の死亡率一覧(一三四八年の黒死病)
  二 フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂の『死者台帳』による年代順死亡者リスト