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目次

プロローグ:「大禹治水」と「通」

第1章 「百姓」から語る現代中国

  一 現代中国の課題

  二 「百姓」の視角

第2章 「生」と「易」からとらえる伝統

  一 生と生を営む「場」

  二 中国の自然法-『易』

第3章 デモクラシーと立憲原理の再考

  一 中国から考える権力の制限とデモクラシーの原理

  二 議会の役割における「制限」と「調和」

第4章 立憲の中国的論理

  一 清末・民初立憲の歩み-二つの十年

  二 清末の立憲制の受容の論理

第5章 厳復と立憲政治

  一 厳復のなかにおける「自由」と「民権」

  二 三権分立論の「牽制」と国会の「通」の間

  三 伝統と現実の間

第6章 「双軌政治」、「協商民主」と現代中国

  一 憲政民主と双軌政治-1940年代の文化論争に見る梁漱溟と費孝通

  二 合法性と代表性から問う正当性-人民代表大会制度から

  三 「協商民主」と討議デモクラシー(deliberative democracy)、その可能性

第7章 現代中国社会の課題と社区

  一 現代中国社会の課題

  二 「社区建設」からとらえる中国社会構造の変動

第8章 中国における「公」の伝統:井田、郷約、社倉、善会・善堂

  一 伝統中国の「公・私」の世界

  二 「公」の実践と二つの「公」の間の消長

  三 示唆

第9章 国家と社会の間のキー・パーソン:居民委員会と「社区精英」

  一 社区における居民委員会の位置

  二 国家と社会とのあいだ

  三 暖昧な国家・社会関係の空間における協働

  まとめ

第10章 総括と展望

  一 生の伝統から見えたもの

  二 易の伝統から見えたもの

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