河野 正治/著 -- 風響社 -- 2019.2 --

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中央 3階A 一般図書 /382.7/5055/2019 7111647863 配架図 Digital BookShelf
2019/06/21 可能 利用可   0
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ISBN 4-89489-253-8
ISBN13桁 978-4-89489-253-8
タイトル 権威と礼節
タイトルカナ ケンイ ト レイセツ
タイトル関連情報 現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌
タイトル関連情報読み ゲンダイ ミクロネシア ニ オケル イカイ ショウゴウ ト ミブン カイソウ チツジョ ノ ミンゾクシ
著者名 河野 正治 /著
著者名典拠番号

110007475710000

出版地 東京
出版者 風響社
出版者カナ フウキョウシャ
出版年 2019.2
ページ数 356p
大きさ 22cm
価格 ¥5000
内容紹介 近代国家体制の下で伝統的権威体制が今も存続する、太平洋に浮かぶ小さな島・ポーンペイ島。礼節の技法の持つ潜在的な力=新たな関係性を生み出す力を軸に、変容する島の社会と動態的な規範概念を描き出す。
書誌・年譜・年表 文献:p331~344
一般件名 ミクロネシア連邦-風俗・習慣-001320687-ndlsh,ポナペ島-ndlsh-00629254
一般件名カナ ミクロネシア レンポウ-フウゾク ・ シュウカン-001320687,ポナペトウ-00629254
一般件名 ポナペ島
一般件名カナ ポナペトウ
一般件名典拠番号

520068900000000

分類:都立NDC10版 382.743
資料情報1 『権威と礼節 現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌』 河野 正治/著  風響社 2019.2(所蔵館:中央  請求記号:/382.7/5055/2019  資料コード:7111647863)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153342316

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序論 現代ミクロネシアにおける身分階層秩序の民族誌
  一 今日の首長制を垣間見る-ポーンペイ島民と二つの「仕事」
  二 ポスト植民地研究と相互行為研究-首長制研究における二つの潮流
  三 権威と礼節のフレーム分析-身分階層秩序の動態的な記述に向けて
  四 本書の構成
第Ⅰ部 ポスト植民地時代における位階称号と礼節の技法
第一章 歴史のなかの首長制
  一 ポーンペイ島社会の概況
  二 諸外国からの統治以前における首長と島民の関係
  三 キリスト教の受容と首長制の展開
  四 土地改革をとおした首長制の変容
  五 アメリカ信託統治時代における首長制の変容
  六 ポスト植民地国家のなかの首長制
第二章 行為としての礼節
  一 礼節のフレーム分析-今日における身分階層秩序の可視化
  二 礼節と位階称号-「名誉」を可視化する多彩な手続き
  三 「名誉の賭け」としての祭宴
  四 位階称号と再分配の変質
  五 名詞から他動詞への転換-「名誉」から「名誉を認める」へ
  六 承認としての呼び上げ-場に特有の人物評価をめぐって
  七 さまざまな地位の呼び上げ-「慣習の側」と「政府の側」を架橋する
  八 行為としての礼節-多様な人物評価を可視化する
第三章 礼節のポリティクス
  一 ポスト植民地時代における政治的な出会い
  二 歓待の両義性-越境的な出会いにおける敬意と敵意
  三 異なる伝統的指導者への歓待
  四 外国の要人への歓待
  五 ポスト植民地時代における礼節のポリティクス
間奏 「外国人」から「東京のソウリック」へ
第Ⅱ部 首長の権威と祭宴のポリティクス
第四章 親族の協力と葛藤
  一 村首長の権威をめぐる二つの語り
  二 世帯のなかの村首長
  三 世帯間の協働-村首長を「助ける」親族
  四 ブタを買わされた村首長の一家
  五 供出しても、顔は出さない
  六 状況に置かれた村首長の権威-揺れ動く協働の条件
第五章 祭宴を通じた共同体の維持と創出
  一 ポーンペイ島社会の村とは何か-共同体論からの接近
  二 首長国と同型の共同体-位階称号にもとづく村
  三 格づけされる共同体-「強い」村
  四 再び閉じられた共同体-「私たち」の村
  五 財源としての共同体-「給料日」になった「村の祭宴」
  六 再分配を通じた村人のつながりと差異化
第六章 初物献上の時間性
  一 初物献上とタイミング-「遅い」と言われた「早い」献上
  二 首長国と土地制度
  三 初物献上が区切る季節性
  四 不規則な献上に隠された利益-初物献上から広がる関係性
  五 死者の代理としてのヤムイモ-初物献上と葬式のつながり
  六 再分配の時間性-ポスト植民地時代の初物献上を読み解く
第七章 「首長国ビジネス」と対峙する島民たち
  一 儀礼的貢納をめぐる悪評-「礼の祭宴」から「おカネの祭宴」へ
  二 「首長国ビジネス」としての祭宴-現金と互換可能になった儀礼財
  三 「高位者」優先の再分配に対する島民の不満
  四 「首長国ビジネス」を回避する-「新しい慣習」という変革の試み
  五 再分配の倫理性-“より善い”「仕事」をめぐるせめぎあい
結論 ポスト植民地時代の身分階層秩序をめぐる権威と礼節
  一 今日の身分階層秩序を支える諸実践
  二 ポスト植民地時代における伝統的権威体制と近代国家体制
  三 可能性としての技法-今日の身分階層秩序を生きる島民の実践知