サンドラ・シャール/著 -- 京都大学学術出版会 -- 2020.2 --

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中央 2F 一般図書 /586.0/5104/2020 7112693780 配架図 Digital BookShelf
2020/03/13 可能 利用可   0
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ISBN 4-8140-0231-3
ISBN13桁 978-4-8140-0231-3
タイトル 『女工哀史』を再考する
タイトルカナ ジョコウ アイシ オ サイコウ スル
タイトル関連情報 失われた女性の声を求めて
タイトル関連情報読み ウシナワレタ ジョセイ ノ コエ オ モトメテ
著者名 サンドラ・シャール /著
著者名典拠番号

120002571970000

出版地 京都
出版者 京都大学学術出版会
出版者カナ キョウト ダイガク ガクジュツ シュッパンカイ
出版年 2020.2
ページ数 9, 495p
大きさ 22cm
価格 ¥6200
内容紹介 大正時代の女工の苛酷な労働と生活を描いた「女工哀史」。当事者への聞き取り調査から見える女工たちの主体的な<声>を基に、彼女たちの肯定的な労働意識を解明。苛酷な条件下に置かれた女工という従来の歴史観の是非を問う。
書誌・年譜・年表 文献:p469~488
受賞情報・賞の名称 和辻哲郎文化賞一般部門
受賞情報・賞の回次(年次) 第33回
一般件名 女性労働-日本-歴史-1868-1945-001338719-ndlsh,製糸業-日本-歴史-1868-1945-001202412-ndlsh
一般件名カナ ジョセイ ロウドウ-ニホン-レキシ-1868-1945-001338719,セイシギョウ-ニホン-レキシ-1868-1945-001202412
一般件名 繊維工業-日本 , 女性労働-歴史
一般件名カナ センイ コウギョウ-ニホン,ジョセイ ロウドウ-レキシ
一般件名典拠番号

511097620150000 , 511341710060000

分類:都立NDC10版 586.0921
書評掲載紙 読売新聞  2020/03/15  2153 
資料情報1 『『女工哀史』を再考する 失われた女性の声を求めて』 サンドラ・シャール/著  京都大学学術出版会 2020.2(所蔵館:中央  請求記号:/586.0/5104/2020  資料コード:7112693780)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153505064

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序論
  第一節 日本の製糸業に暗い影を落とした「女工哀史」的な視点の発生
  第二節 <女工哀史言説>という眼差しの修正の試み
  第三節 <女工たちの声>の分析による「女工哀史」的視点の再検討
  第四節 普通の声なき人々に声を与えること
  第五節 本書の構成について
第一部 日本の製糸業
第一章 戦前までの日本の製糸業の発展
  第一節 日本における初期の製糸労働者
  第二節 近代的な製糸業へ-「富国強兵」と官営富岡製糸場
  第三節 機械製糸業の発達と出稼ぎ型労働者
  第四節 第一次世界大戦から昭和恐慌にかけての製糸業
  第五節 第二次世界大戦下の製糸業-軍需産業への転換の時代
第二部 <糸ひき歌>の分析-製糸女工の失われた歌声を求めて
第二章 <糸ひき歌>とは何か
  第一節 糸ひき歌という総称
  第二節 糸ひき歌の由来
  第三節 糸ひき歌の成立
  第四節 糸ひき歌の歌唱とその機能
  第五節 糸ひき歌の伝達
  第六節 糸ひき歌の主題と言葉遣い
第三章 糸ひき歌と製糸工場へ働きに行くこと
  第一節 「うちが貧乏で十二の時に売られて来ました」
  第二節 「いい娘」-親に対する義務を果たす女性のイメージ
  第三節 「男は軍人・女は工女」-国のために働く女性のイメージ
  第四節 歌から女工の教化へ
第四章 糸ひき歌と製糸工場における労働の世界
  第一節 女工と労働-工場の「いやな煙突」
  第二節 女工と賃金-「糸は気まかせ気は糸まかせ」
  第三節 女工と上司
第五章 糸ひき歌と製糸工場における生活世界
  第一節 工場内の生活様式
  第二節 工場の食べ物-「ギスじゃあるまいし瓜ばかたべて」
  第三節 女工と工場内における風紀
  第四節 女工と工場から想う故郷
第六章 糸ひき歌と製糸女工の自己表象
  第一節 工場内の自己表象
  第二節 女工と戦前日本の社会の女工観
第三部 製糸女工の聞き取り調査の分析
第七章 ライフ・ヒストリーに即した製糸女工の<声>の分析
  第一節 <ライフ・ヒストリー>という総称
  第二節 明治後期から昭和初期を生きた七〇名の声
  第三節 語り手を探し出す
  コラム 「外国人女子学生」によるインタビュー
第八章 製糸工場に出るということ
  第一節 就職理由
  第二節 女工になることに対する認識
第九章 製糸女工と工場労働の世界
  第一節 「私達は働くっきりだった」
  第二節 工場での歌-歌われなくなっていた「糸ひき歌」
  第三節 女工と工場内のヒエラルヒー
  第四節 女工と報酬・消費生活
第十章 工場生活(寄宿生活)の記憶
  第一節 辛いこと
  第二節 楽しいこと
第十一章 製糸女工と労働争議という抵抗形態
  第一節 製糸女工を組織することの困難
  第二節 語り手と労働組合・労働争議
第十二章 製糸女工の経験についての表象
  第一節 女工の経験と「女工哀史」的な社会観に対する認識
  第二節 「苦労すること」・「辛抱すること」の重要性と意義
結論
附論
  1 女工の募集方法
  2 戦前の機械製糸工程
  3 女工の労働時間
  4 女工の賃金制度
  5 製糸工場内の寄宿舎の設備と衛生
  6 女工の教育
付録
  1 糸ひき歌
  2 労働争議に関連する糸ひき歌
  3 聞き取り調査の語り手