資料詳細

目次

序論

  1 本書の目的と射程

  2 各章の構成と執筆(編集)方針

  3 本書の歴史的背景・分析視角・概要

  4 俯瞰と展望-幾つかの論点

第一章 建国前夜における統治権力確立過程とアラブ問題

  はじめに-イスラエル建国史研究における閣議議事録の意義

  1 史料の構成・性格と背景

  2 史料紹介-『人民執行部議事録』の概要

  3 考察-本議事録に見る優先的審議事項とアラブ問題

  終わりに-本議事録に見るアラブ問題の諸相と、思想史及び政治学を統合する方法論の可能性

第二章 イスラエル国家の性格及び諸制度をめぐる論争とアラブ問題

  はじめに-危機の二週間における「権力」と国の理念をめぐる論争

  1 史料の性格と背景

  2 史料紹介-『暫定政府会合議事録』第一巻の概要

  3 考察-本議事録に見る優先的審議事項とアラブ問題

  終わりに-暫定政府に残存していた「アラブ人帰還」と「市民国家」の選択肢

第三章 第一次停戦受諾とイスラエル国境・アラブ難民帰還問題をめぐる論議

  はじめに-第一次停戦とアラブ難民帰還阻止の方向性の明確化

  1 史料の性格と背景

  2 史料紹介-『暫定政府会合議事録』第二巻・第三巻(一部)の概要

  3 考察(一)-六月一四日閣議までの優先的審議事項とアラブ問題

  4 考察(二)-六月一六日閣議とアラブ問題

  終わりに-「市民国家」の後退と六月一六日閣議の意味

第四章 ベルナドット和平提案とイスラエル国家の「主権」をめぐる論議

  はじめに-建国期イスラエル政治における「主権」概念の変容

  1 史料の性格と背景

  2 史料紹介-『暫定政府会合議事録』第四巻前半の概要

  3 考察(一)-本議事録に見る優先的審議事項とアラブ問題

  4 考察(二)-ベルナドット提案への暫定政府回答とベルナドットの反応

  終わりに-アツマウートからリボヌートへ暫定政府の「主権」概念の世界史的文脈

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