資料詳細

目次

序論 マーガレット・アトウッド小説研究の視点

  一 フェミニズム

  二 カナダ女性を描いた作品からグローバルな視点へ

  三 地球環境問題

  四 本書の狙い

第一章 マーガレット・アトウッドという作家

  一 アトウッドの生い立ち

  二 作家としてのアトウッド

  三 三つの重要な出来事

  四 創作の方法

  五 ノースロップ・フライの影響

  六 『サバイバル』に示されたカナダの精神的な地図

  七 日本での受容

第二章 女性たちの絆の回復-『キャッツ・アイ』

  一 はじめに

  二 幼少期のいじめ

  三 女性の芸術家として

  四 許しと和解への道-女性同士の絆の回復

  五 まとめ

第三章 犠牲者の立場を乗り越えて-『またの名をグレイス』

  一 はじめに

  二 作品成立の過程

  三 精神分析医サイモン・ジョーダンの創造

  四 トリックスターのジェレマイア

  五 よみがえる女性たちの声

  六 女性労働者たちの連帯とパッチワーク

  七 まとめ

第四章 カナダ女性の歴史を描くサーガ-『昏き目の暗殺者』

  一 はじめに

  二 技法の彫琢

  三 物語の展開

  四 ポストモダンのナラティブ・ストラテジー

  五 物語という形式

  六 男の物語と女の物語

  七 歴史的時間の指標-雑誌・新聞記事

  八 まとめ

第五章 緊迫感あふれる抵抗の文学-『侍女の物語』

  一 はじめに

  二 作品の受容

  三 作品の特徴

  四 ギレアデの女性たち-語り、言葉、関係性

  五 作品の構成

  六 「ヒストリカル・ノーツ」と歴史認識

  七 歴史と文学

  八 国際的な視野

  九 続編『遺言』について

第六章 人類滅亡はすぐそこに?-『オリクスとクレイク』

  一 はじめに

  二 グローバル・クライシス-未来への危機感

  三 遺伝子工学の発展が孕む問題

  四 地球環境問題

  五 ナンバーズピープルとワードピープルの共犯的関係

  六 母の表象

  七 新人類と彼らを巡る人々

  八 まとめ

第七章 環境問題へ文学からのアプローチ-『負債と報い-豊かさの影』

  一 はじめに

  二 作品の概要

  三 サバイバルのビジョン

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