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目次

序章 地中海から現代都市を問う-俗都市化の陥穽を超えて

  1 地中海都市へのまなざし

  2 俗都市化に抗う地中海都市

  3 人と都市のコミュニケーション

Ⅰ タラゴナ-古代ローマの都に積もる時間

第1章 都市空間に刻まれた編集の履歴-タラコとタラゴナの対話

  1 町の上につくられた町

  2 改造と保存の狭間で

  3 都市を編集する人びと

第2章 時空を繫ぐ都市の建築-市民の財産としての遺構

  1 遺構の価値への目覚め

  2 遺構上につま先立つ住宅

  3 異時共存の建築

  4 価値化されるユダヤ人の足跡

  5 現在と過去が対話する建築

第3章 結ばれる物質世界と心象世界-都市イメージを創造する人びと

  1 形象を求める都市

  2 経験される都市のかたち

  3 都市から聞こえる声

Ⅱ カリアリ-地中海の十字路に生きる都市

第4章 開かれたロカリティの世界-サルディーニャ島カリアリの都市文化

  1 縺れ合う地中海の時間

  2 要塞都市の地形がつくる眺望

  3 街角の風景に積もる時間

第5章 街路と広場に紡がれる文化-日常性のなかで共有される経験

  1 街路を流れる都市の時間

  2 広場に育つ空間の作法

第6章 聖なる祭りが運ぶ土地の縁-舞台の向こうに広がる世界

  1 ルーツを共にする馬術の祭り

  2 信仰で繫がる都市世界

  3 サルデーニャの守り神

  4 海に渡された文化の絆

Ⅲ サンティアゴとセビリャ-カトリックとイスラームの遺産

第7章 古い都市の器を使う知恵-巡礼都市サンティアゴ・デ・コンポステラ

  1 年輪を重ねる建造環境

  2 建造物の用途転換の実際

  3 進化する形態と機能の関係性

第8章 交差する歴史都市の知覚と表象-多面体としての都市の凝集力

  1 輻輳する都市のイメージ

  2 サンティアゴ歴史地区の四つの語り

  3 経験の共有から立ち上がる都市像

第9章 都市をわがものとする迷路の経験-地中海と大西洋に開かれたセビリャ

  1 二つの海の狭間で

  2 想像される都市の姿かたち

  3 街路から生まれる都市イメージ

Ⅳ 共同空間がいきる地中海都市-人と都市を繫ぐ政策実践

第10章 「らしさ」を支える舞台づくり-商都再生に向けたレウスの政策選択

  1 歴史地区再生の都市計画

  2 都市政策の地理的マネジメント

  3 危機に適応する政策選択

第11章 事業者がつくる界隈-カンブリルスの歴史地区と港地区

  1 都市をつくるエージェント

  2 都市を利用する事業者

  3 都市を育てる事業者

  4 事業者が媒介する関係性

第12章 都市をシェアする仕掛け-地中海の郡邑ファルセットの共同空間

  1 公共空間から共同空間へ

  2 都市計画におけるシステム

  3 私と公の接合空間

  4 空間利用の共同体

第13章 進化するニュータウン-更地から生まれたアルボレアとカルボニア

  1 ムッソリーニ体制の落とし子

  2 人里に生まれ変わった湿地

  3 炭鉱開発が残した田園都市

  4 更新される創建物語

終章 地中海から開く都市論の地平-時空の交わりから構想する都市

  1 人と都市を繫ぐメディア

  2 風景に表れる空間文脈

  3 都市を進化させる人びと

  4 時の断面から展望する未来

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