吉田 裕/著 -- 月曜社 -- 2021.3 --

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中央 3階C 一般図書 /902.0/5251/2021 7114039423 配架図 Digital BookShelf
2021/04/02 可能 利用可   0
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ISBN 4-86503-107-2
ISBN13桁 978-4-86503-107-2
タイトル 持たざる者たちの文学史
タイトルカナ モタザル モノタチ ノ ブンガクシ
タイトル関連情報 帝国と群衆の近代
タイトル関連情報読み テイコク ト グンシュウ ノ キンダイ
著者名 吉田 裕 /著
著者名典拠番号

110006628160000

出版地 調布
出版者 月曜社
出版者カナ ゲツヨウシャ
出版年 2021.3
ページ数 413p
大きさ 22cm
価格 ¥4500
内容紹介 世界文学と民衆史の交点から紡ぐ、群衆論の新地平。英米文学からカリブ/アフリカ文学までを扱い、植民地出身の知識人が、否定的な群衆像をいかにして大衆や人民、民衆という主体へと肯定的に読み替えたかをたどる。
書誌・年譜・年表 文献:p376~404
一般件名 文学と社会-ndlsh-00560995,植民地主義-ndlsh-01066128
一般件名 文学-歴史 , ポストコロニアリズム
一般件名カナ ブンガク-レキシ,ポストコロニアリズム
一般件名典拠番号

511547110100000 , 511748300000000

分類:都立NDC10版 902.05
書評掲載紙 朝日新聞  2021/12/25   
資料情報1 『持たざる者たちの文学史 帝国と群衆の近代』 吉田 裕/著  月曜社 2021.3(所蔵館:中央  請求記号:/902.0/5251/2021  資料コード:7114039423)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153784437

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はじめに
  一 なぜ群衆か?
  二 問題の所在-「ポストコロニアル」あるいは「第三世界」?
  三 語彙の問題と近年の研究
  四 本書の方法
  五 本書の構成
第一部 群衆(帝国主義)
第一章 人びとが集まることはなぜ「危険」なのか?-ポー、ボードレール、コンラッドに見る都市と植民地の群衆
  一 はじめに
  二 大都市の群衆-ポー「群衆の人」における客観性と科学
  三 ボードレールの植民地への想像力と群衆の女性化
  四 植民地の群衆-ル・ボン『群衆心理』からコンラッド『闇の奥』へ
  五 スラムと植民地をつなぐ-ロンドンの群衆
  六 コンラッドの初期小説における群衆
  七 おわりに
第二章 群衆と共同体、そして不可能な抵抗-ジョウゼフ・コンラッド『ロード・ジム』と『ノストローモ』
  一 はじめに
  二 「われわれ」の反復とアイロニー
  三 群衆と『ロード・ジム』
  四 群衆、コンラッド、そしてフロイト-『ノストローモ』について
  五 『ノストローモ』における群衆言説
  六 「われわれ」と群衆
  七 「恥知らず」の人びと-痕跡としての群衆
  八 おわりに
第二部 大衆(革命と反帝国主義)
第三章 歴史認述、あるいはハイチ革命における友愛の問い-C・L・R・ジェームズ『ブラック・ジャコバン』
  一 はじめに
  二 カリブ海地域の歴史記述と民衆、そして作者の問い
  三 『ブラック・ジャコバン』(一九三八年)-ジェンダー、法、テクスト
  四 戯曲版「ブラック・ジャコバン」(一九六七年)
  五 博愛への問い
  六 おわりに
第四章 バンドン、脱植民地化の未完のプロジェクト-リチャード・ライト『カラー・カーテン』
  一 はじめに
  二 第三世界としてのバンドン?
  三 リチャード・ライトの民族主義と脱民族主義的闘争
  四 冷戦の枠組みにおける心理学と宗教-『カラー・カーテン』
  五 ジェンダー、人種主義、そして冷戦期の地図作成法
  六 おわりに
第三部 人民/国民(脱植民地化)
第五章 植民地主義と情動、心的な生のゆくえ-ジョージ・ラミング『私の肌の砦のなかで』と『故国喪失の喜び』における恥の位置
  一 はじめに
  二 情動の批判性と恥の位置
  三 恥、罪責、責任-「黒人作家とその世界」
  四 帝国と隷属を照らす恥-『私の肌の砦のなかで』
  五 「母国」という問い-『故国喪失の喜び』の『テンペスト』読解
  六 おわりに
第六章 モーセと抵抗の考古学-グギ・ワ・ジオンゴ『一粒の麦』のネーションと母性性
  一 はじめに
  二 フロイト「モーセという男と一神教」における考古学と精神分析
  三 カリブ海地域におけるモーセ-ラミングの新植民地主義の形象を読むグギ
  四 『一粒の麦』におけるグギのモーセ
  五 ケニヤッタの人類学とグギによる母性性批判
  六 おわりに
第四部 民衆(新植民地主義)
第七章 「諷刺か、食人主義か」
  一 はじめに
  二 ケニアにおける新植民地主義的状況と「マウマウ」の記憶
  三 諷刺についての言説とグギの介入
  四 新植民地主義に向き合う-グギによる金芝河の諷刺の用い方
  五 「自らを食べた口」-食人主義、資本主義、キリスト教
  六 おわりに
おわりに
  一 本書のまとめ
  二 ポピュリズム、そして人民の問い
  三 暴力と非暴力、そして支配をめぐって
  四 今後の展望-比較冷戦文学史へ向けて