田中 寛/著 -- ひつじ書房 -- 2021.2 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階B 一般図書 /815.1/5128/2021 7114068784 配架図 Digital BookShelf
2021/04/18 可能 利用可   0

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ISBN 4-8234-1057-4
ISBN13桁 978-4-8234-1057-4
タイトル 日本語複文構文の機能論的研究
タイトルカナ ニホンゴ フクブン コウブン ノ キノウロンテキ ケンキュウ
著者名 田中 寛 /著
著者名典拠番号

110002025580000

出版地 東京
出版者 ひつじ書房
出版者カナ ヒツジ ショボウ
出版年 2021.2
ページ数 16, 416p
大きさ 22cm
シリーズ名 ひつじ研究叢書
シリーズ名のルビ等 ヒツジ ケンキュウ ソウショ
シリーズ番号 言語編第177巻
シリーズ番号読み ゲンゴヘン-177
価格 ¥8800
内容紹介 文接続の態様とともに、主文における展開にさまざまな主観性が投影され、表現フレームを構成している複文。現代日本語の複文構文の典型を抽出し、そこに見られる構造的な特徴と意味機能を考察する。
書誌・年譜・年表 文献:p389~401
一般件名 日本語-構文論-ndlsh-00568405
一般件名 日本語-構文論
一般件名カナ ニホンゴ-コウブンロン
一般件名典拠番号

510395110280000

分類:都立NDC10版 815.1
資料情報1 『日本語複文構文の機能論的研究』(ひつじ研究叢書 言語編第177巻) 田中 寛/著  ひつじ書房 2021.2(所蔵館:中央  請求記号:/815.1/5128/2021  資料コード:7114068784)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153788298

目次 閉じる

序章 複文構文とその内包する言語事象
  1.本研究の関心と背景
  2.複文研究の諸領域
  3.構文の機能論的理解と主観性の諸問題
  4.言語理論と日本語教育の相互活性化-回顧と再論-
  5.本研究の構成と内容
Ⅰ 動詞接続辞の展開的機能をめぐって
第1章 限定的評価判断表現の諸相
  1.はじめに
  2.「-だけに」の意味機能
  3.「-だけあって」の意味機能
  4.「-だけに」、「-だけあって」の周辺
  5.その他の限定的な評価判断表現
  6.「-だけに」、「-だけあって」および周辺形式との比較
  7.おわりに
第2章 「ある」の後置詞化と状況の指示的特性
  1.はじめに-存在、所有、出現の多義性-
  2.「-とあって」の指示的特性
  3.「-(という)こともあって」などの指示的特性
  4.「-にあって」の指示的特性
  5.おわりに
第3章 形式化のすすんだ動詞テ形接続辞の類型的研究
  1.はじめに
  2.動詞テ形接続辞の分類・再考
  3.心理的な葛藤、計略をあらわす類型
  4.<つきそい>、<対応>をあらわす類型
  5.<決意>、<準備>、<目的>をあらわす類型
  6.<観察>、<準備>をあらわす類型
  7.<機会の影響>、<衝動の契機>をあらわす類型
  8.おわりに
Ⅱ 条件構文における主観性をめぐって
第4章 条件性と状況・事態、観察、把握
  1.はじめに-<因果><連鎖>と外的世界の認識-
  2.トによる事態表示と伝達機能
  3.偶有的関係性の出現-トの機能的な意味の再考-
  4.<ツナグ>から<モタラス>へ-<所与>・<所識>の関係性-
  5.ト条件構文による事態措定
  6.おわりに
第5章 ナラ条件構文の特殊用法について
  1.はじめに
  2.ナラの表出性をめぐる再考-複合辞と特殊用法-
  3.引用的様相をおびる条件-ナラの特殊構文(1)-
  4.譲歩的な見解をふくむ条件-ナラの特殊構文(2)-
  5.必然性を強調する適合条件-ナラの特殊構文(3)-
  6.形式名詞と程度条件-ナラの特殊構文(4)-
  7.意志にまつわる条件-ナラの特殊構文(5)-
  8.断定的な評価条件-ナラの特殊構文(6)-
  9.ナラの副詞的成分と接続詞の用法
第6章 複合辞からみた条件構文の周辺
  1.はじめに
  2.「-(ない)かぎり(は)」の意味と用法
  3.「-(ない)うちは」、「-(ない)以上(は)」の限定条件
  4.「-だけで」、「-だけでも」、「-だけでは」の限定条件
  5.「-しだい」の継起的意味と条件化機能
  6.「-しだいで(は)」、「-によっては」の既定選択条件
  7.断絶と反復 -「-たが最後」、「-そばから」の意味と用法-
  8.談話的展開にかかわる語彙的な条件語句
  9.おわりに
第7章 特殊否定条件構文とその発話意図
  1.はじめに
  2.一般否定条件構文の概観
  3.特殊否定条件構文の諸相
  4.「-ないことには」の意味と用法
  5.「-なくして(は)」「-なしに(は)」などの意味と用法
  6.否定条件接続句の態様
  7.おわりに
Ⅲ 展開構文における発話意図をめぐって
第8章 状況・推移をあらわす「ナカ」の含意性
  1.はじめに
  2.機能的観点からみた時間節の態様
  3.状況・背景をあらわす「ナカ」の諸相
  4.ナカ節のあらわす意味の多面性
  5.ナカ節に前接する動詞成分の特徴
  6.ナカ節に前接する文法カテゴリ
  7.「そうしたなか(で)」などの文展開機能
  8.提示成分「-なかにあって」の意味機能
  9.ナカ節を代行する「-今」「-現在」などの接続辞的機能
第9章 ヴォイスの中核とその周辺
  1.はじめに
  2.「自粛を余儀なくされる」-<受身>の拘束的視点-
  3.「(世間を)お騒がせしてすみません」-<使役>の内包する諸問題-
  4.「野菜はじっくり煮込んでやります」-<やりもらい>の内包する諸問題-
  5.「前のめり感はいなめない」-<可能>・<自発>の内包する諸問題-
  6.おわりに
第10章 名詞述語文の発話意図をめぐって
  1.はじめに-名詞述語文の多層性-
  2.時の“特化”、“焦点”をあらわす用法
  3.直近の“予想”や“感慨”を表す用法
  4.時間の接近や緊迫した状況をあらわす用法
  5.名詞述語文と文末名詞文の再考
  6.おわりに-残された課題-
Ⅳ 比較、並列構文における意味的な拡張
第11章 比較、対比をあらわす副詞・副詞節と発話意図
  1.はじめに-比較・対比表現の概観-
  2.「まして(や)」の意味と用法
  3.「いわんや」の意味と用法
  4.副詞的接続語による比較・対比表現
  5.複合辞による比較・対比表現
  6.「いう」による比較・対比表現
  7.形式語による比較・対比表現の発話意図
  8.同等・対等と異同の表現
  9.おわりに
第12章 事態の対比と併存の表現をめぐって
  1.はじめに
  2.<比較>から<特立>への視点転移
  3.「さえ」による<特立>と<対比>の構造
  4.<排除>と<対比>の意味構造
  5.<対比>と<併存>の意味構造
  6.おわりに
第13章 列挙、例示、無条件の意味構造
  1.はじめに
  2.並列・列挙形式の概観
  3.「-であれ」類の並列・列挙形式
  4.「-ようと」「-ようが」とその並列・列挙形式
  5.「いう」を用いた並列・列挙形式
  6.その他の並列・列挙形式
  7.おわりに
第14章 文展開における付加・累加表現の諸相
  1.はじめに-付加・累加という発話意図-
  2.基本累加構文の概観
  3.「-のみならず」の意味と用法
  4.「-もさることながら」、「-はもちろん」などの意味と用法
  5.「-はもとより」、「-はおろか」の意味と用法
  6.「XとY(と)があいまって」の意味と用法
  7.おわりに
補論(1) 文の通念と含意について
  1.はじめに-再び文の主観性と客観性について-
  2.文の生起と連繫-事態・現象と共起成分-
  3.<通念>と<含意>-伝達・発話の意図-
  4.文の<認識>と<認定>のはざまで
  5.小説の<語り>と文脈の整合性
  6.実用文の表現・伝達意図
  7.おわりに
補論(2)日本語の反復・並列形式と強調の類型
  1.はじめに-反復の現象と並列の形式-
  2.<文単位>の反復事象
  3.動詞の畳語構造と意味機能
  4.動詞複合語にみる反復の諸相
  5.動詞句にみる反復の諸相
  6.おわりに