資料詳細

目次

序章 <初期アルトマン映画>とは何か

  1 物語とは何か

  2 物語の複数性

  3 <初期アルトマン映画>のサウンドトラック

  4 映画史のなかのアルトマン

第一章 葛藤の音を聴く-『雨にぬれた舗道』(一九六九)における主観性の表象

  はじめに

  1 焦点化と映画

  2 欲望の表象

  3 心的葛藤の表象

  おわりに

第二章 映画の<混成的な語り>-『M*A*S*H-マッシュ』(一九七〇)における拡声器の音声

  はじめに

  1 映画的語り手

  2 拡声器の音声の位置

  3 ホーリハン/ホットリップスの声

  おわりに

第三章 交錯する複数の世界-『ギャンブラー』(一九七一)における<サウンド・ブリッジ>

  はじめに

  1 『ギャンブラー』における三つの世界

  2 交錯する世界

  おわりに

第四章 批評的アダプテーションと語り-『ロング・グッドバイ』(一九七三)の<疑似ヴォイス・オーヴァー>

  はじめに

  1 『長いお別れ』の物語内容と物語言説

  2 <疑似ヴォイス・オーヴァー>の導入、展開、挫折

  3 <疑似ヴォイス・オーヴァー>の批評的機能

  おわりに

第五章 <潜在的な物語>を語る音-『ボウイ&キーチ』(一九七四)におけるラジオ音声

  はじめに

  1 原作小説と『夜の人々』

  2 <潜在的な物語>としての銀行強盗-第一、第二の強盗シーン

  3 <潜在的な物語>の破綻-第三の強盗シーン

  おわりに

第六章 ステレオのパラドクス-『ナッシュビル』(一九七五)における宣伝カーの音声

  はじめに

  1 非ステレオ的音声としてのウォーカーの声

  2 物語の統合と二つの「外部」

  おわりに

終章 <再生すること>-フィクションの新たな叙述に向けて

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