資料詳細

目次

序章 団地映画を問題化する

  1 「居住空間イメージ」としての団地映画

  2 戦後史における団地

  3 映画の空間論

  4 日本映画史における団地

  5 団地とは何か

  6 本書の構成

第Ⅰ部 「憧れ」の団地

第一章 選ばれない団地

  1 選ばれないサラリーマン

  2 サラリーマンと団地

  3 団地から遠く離れて

  4 団地を見上げる

  5 サラリーマン映画と団地映画

第二章 団地映画の家族たち

  1 沈黙のクロースアップ

  2 『しとやかな獣』の団地

  3 間取りと住まい方の実践

  4 「雨漏りのするバラック」から「穴だらけの団地」へ

  5 川島雄三と団地の戦後

第三章 火を吹くゴジラと燃えない団地

  1 本多猪四郎の「噓」とフランケンシュタインの「限界」

  2 火を吹くゴジラの襲来

  3 燃えない団地の登場

  4 団地から断絶されるフランケンシュタイン

  5 ゴジラとフランケンシュタインと団地

第Ⅱ部 「団地妻」たちの団地

第四章 立ち上がる団地の母親たち

  1 団地の主婦と「政治性」

  2 立ち上がる主婦たち

  3 子どもを通した人間関係

  4 立ち上がれない直子

  5 住環境と主婦の「政治性」

第五章 日活ロマンポルノに現れた「団地妻」

  1 「団地妻」言説と団地妻シリーズ

  2 ロマンポルノと団地妻シリーズ

  3 ロマンポルノ言説の登場

  4 「密室に籠もる団地妻」イメージ

  5 「団地妻映画」の誕生

  6 団地妻シリーズの展開

  7 白川和子と団地妻イメージ

  8 「団地妻」言説と戦後史

第Ⅲ部 団地映画と「日常」

第六章 団地とメディアと若松孝二

  1 若松孝二の「密室」

  2 「風景論」の「密室」

  3 メディアに接続された「密室」

  4 メディアの回路を切断する

  5 若松孝二の「政治性」

第七章 団地文学のアダプテーション

  1 フレームと団地

  2 団地文学と『燃えつきた地図』

  3 仮住まいから終の住処へ

  4 団地とビニールハウスの闘争

  5 「メルヘン」の批評性

第Ⅳ部 団地映画の「成熟」

第八章 団地映画はノスタルジアの夢を見るか?

  1 団地とノスタルジア

  2 団地の歴史性

  3 父親たちの団地

  4 子どもたちの団地

  5 団地の「成熟」と「恐怖」

第九章 ホラーの舞台としての団地

  1 Jホラーと境界

  2 音響/フレーム/団地の境界

  3 『クロユリ団地』の境界

  4 境界を越える明日香

  5 不気味な少女

結論

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