資料詳細

目次

第1章 なぜM&Aは失敗するのか

  1.1 問題意識

  1.2 本書の構成

第2章 既存研究の検討と仮説の導出:水平統合がもたらす暗黙の共謀研究

  2.1 M&Aによる暗黙の共謀の成立

  2.2 2つの合併の形式と価格の維持

  2.3 M&Aの対象企業の選択と企業が重視するステークホルダー

  2.4 従業員重視の経営と補完的M&Aによる協調体制の構築

  2.5 まとめ

第3章 モデル分析:従業員重視の経営が阻害する複数市場競争による攻撃の相互自制

  3.1 複数市場競争と利潤最大化モデル

  3.2 複数市場競争の前提:利潤最大化モデルとその限界

  3.3 売上最大化モデルの考察

  3.4 まとめ

第4章 高い業界内の対抗度と生コン業界の値下げ圧力に苦しむセメント業界

  4.1 研究の方法:セメント業界における質的研究

  4.2 セメント産業の市場規模と成長

  4.3 セメント価格の決定要因

  4.4 セメントメーカーのコスト構造と競争力

  4.5 まとめ

第5章 問いと対抗仮説の検討:セメント業界におけるM&Aと価格競争

  5.1 問いの確認:セメント業界ではM&A発表直後において激しい価格競争が生じているのはなぜか

  5.2 一般的な価格形成の要因と1994年における価格競争の関係性

第6章 問いの細分化:どちらのM&Aに対して攻撃が行われたのか

  6.1 2つのM&Aと競合企業の反応の違い

  6.2 工場の配置に基づくM&Aの分類

  6.3 M&Aの形式と価格維持への影響

  6.4 まとめ

第7章 補完的M&Aと重複的M&Aに対する競合他社の反応

  7.1 補完的M&Aに反応した企業

  7.2 合併の形式と日本セメントの反応

  7.3 まとめ

第8章 補完的M&Aと重複的M&Aの違いを生み出すステークホルダー

  8.1 企業が重視するステークホルダーと合併の形式

  8.2 1994年のセメント業界における合併の形式と合併企業が重視するステークホルダー

  8.3 まとめ

第9章 M&A研究とステークホルダー研究の融合の可能性

  9.1 本書の要約:M&Aと従業員重視の経営がもたらす価格競争

  9.2 インプリケーションと残された課題

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