高橋 則夫/著 -- 成文堂 -- 2021.4 --

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配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 1F法律 一般図書 /326.0/5306/2021 7114205248 配架図 Digital BookShelf
2021/05/23 可能 利用可   0

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ISBN 4-7923-5330-8
ISBN13桁 978-4-7923-5330-8
タイトル 規範論と理論刑法学
タイトルカナ キハンロン ト リロン ケイホウガク
著者名 高橋 則夫 /著
著者名典拠番号

110000583960000

出版地 東京
出版者 成文堂
出版者カナ セイブンドウ
出版年 2021.4
ページ数 15, 549p
大きさ 22cm
版及び書誌的来歴に関する注記 「規範論と刑法解釈論」(2007年刊)の改題改訂増補
価格 ¥10000
内容紹介 「行為規範と制裁規範」という規範論パラダイムから、犯罪論と刑罰論の重要問題を考察する。「刑法における行為規範と制裁規範」「規範論による正犯・共犯論の再定位」「2000年以降における刑事法の動向」などを収録。
一般件名 刑法理論-ndlsh-01124327
一般件名 刑法
一般件名カナ ケイホウ
一般件名典拠番号

510689200000000

分類:都立NDC10版 326.01
資料情報1 『規範論と理論刑法学』 高橋 則夫/著  成文堂 2021.4(所蔵館:中央  請求記号:/326.0/5306/2021  資料コード:7114205248)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153804897

目次 閉じる

第1章 刑法における行為規範と制裁規範
  1 はじめに
  2 行為規範と制裁規範の結合-ハートのルール・モデルを基底に-
  3 行為規範の意義と機能
  4 制裁規範の意義と機能
  5 行為規範と社会的行為論
  6 制裁規範と客観的帰属論
  7 おわりに
  8 追記
第2章 刑法・民法における行為規範と制裁規範
  1 はじめに
  2 刑事責任と民事責任
  3 刑事不法と民事不法
  4 刑法と民法の接近-損害回復-
  5 刑法・民法における行為規範と制裁規範-刑罰・損害賠償の機能論と規範論-
  6 おわりに-修復責任の展望-
第3章 犯罪論における同時存在原則とその例外
  1 はじめに
  2 ベランダ転落死事件
  3 実行行為の存在時期
  4 故意の存在時期
  5 因果関係の錯誤
  6 同時存在原則の基点としての行為
  7 おわりに
  8 追記
第4章 犯罪論における分析的評価と全体的評価
  1 はじめに
  2 作為と不作為による結果惹起-行為・実行行為の分断と統合-
  3 反撃行為と追撃行為-量的過剰防衛における分断と統合-
  4 おわりに
第5章 「一連の行為」論をめぐる諸問題(講演)
  1 はじめに
  2 「一連の行為」の展開
  3 「一連の行為」論の意義と適用
  4 おわりに
第6章 構成要件解釈における「一連の行為」論
  1 はじめに
  2 事後強盗罪における「窃盗の機会」
  3 強盗致死傷罪における「強盗の機会」
  4 強制わいせつ等致死傷罪における「随伴行為」
  5 おわりに-複数行為による結果的加重犯-
第7章 不作為による殺人罪の成否
  1 はじめに
  2 シャクティ治療殺人事件
  3 実行行為の存在時期
  4 不作為犯の成否
  5 故意の存在時期
  6 共同正犯の成否・錯誤
第8章 早すぎた構成要件の実現
  1 はじめに
  2 クロロホルム殺人事件
  3 行為の個数
  4 実行行為性の判断
  5 故意の構造
  6 おわりに
第9章 犯罪論における「構成要件の重なり合い」の規範論的・機能的分析
  1 はじめに
  2 「異なる構成要件間の錯誤」について
  3 「共謀の射程」について
  4 「異なる構成要件間における共同正犯の成否」について
  5 「行為規範における故意」と「制裁規範における故意」の連関
  6 おわりに
第10章 犯罪論における「精神障害に基づく錯誤」の問題
  1 はじめに
  2 最高裁平成20年決定の問題性
  3 完全酩酊罪(ドイツ刑法323条a)における「酩酊行為」
  4 精神病院における収容(ドイツ刑法63条)における「違法な行為」
  5 「精神障害に基づく錯誤」の法的処理
  6 故意の体系的地位と責任無能力者の故意との関係
  7 責任無能力者についての構成要件的故意と責任故意の区別
  8 おわりに
第11章 過失犯の行為規範
  1 はじめに
  2 故意犯の行為規範と過失犯の行為規範
  3 過失犯の行為規範と統一的正犯性
  4 過失犯の行為規範と過失の標準
  5 おわりに-許された危険の法理-
第12章 過失犯における「行為・実行・帰属」
  1 はじめに
  2 過失犯における「行為・実行」の問題-信頼の原則と結果回避可能性-
  3 過失犯における「帰属」の問題-実行行為性判断と介在事情判断-
  4 事前判断と事後判断の対応原則
  5 おわりに
第13章 過失犯における行為規範と注意規範の連関
  1 はじめに
  2 過失犯の対象としての行為
  3 過失犯における注意規範の位置づけ
  4 渋谷温泉施設爆発事件をめぐって
  5 おわりに
第14章 主観的違法要素と違法論
  1 はじめに
  2 法益保護と行為規範
  3 評価規範と決定規範
  4 行為規範と制裁規範
  5 主観的違法要素の位置づけ
  6 個々の主観的違法要素の検討
  7 おわりに
第15章 正当防衛の規範論的構造
  1 はじめに
  2 許容規範としての正当防衛
  3 正当防衛の権利性-「正の確証」と正義論・国家論-
  4 「急迫性」の判断構造-最高裁平成29年決定をめぐって-
  5 おわりに
第16章 相互作用規範としての行為規範
  1 はじめに
  2 現行犯逮捕と法令行為
  3 法令行為の違法阻却根拠
  4 現行犯逮捕のための実力行使の相当性
  5 逮捕意思という主観的正当化要素
  6 法令行為と正当防衛・自救行為との関係
  7 35条と230条の2の関係
  8 防衛行為の必要性と相当性
第17章 「実行の着手」の規範論的構造
  1 はじめに
  2 規範論から見た「実行の着手」
  3 実行の着手時期と未遂犯の処罰時期
  4 本判決における「詐欺罪の実行の着手時期」判断の構造
  5 本判決における「詐欺罪の実行の着手時期」判断の分析
  6 おわりに
  7 追記
第18章 不能犯における「行為規範と制裁規範の結合」
  1 はじめに
  2 規範論から見た不能犯
  3 制裁規範の問題としての不能犯
  4 「だまされたふり作戦」における「受け子」の罪責-不能犯論を中心に-
  5 おわりに
第19章 中止行為の規範論的基礎づけ
  1 はじめに
  2 規範論から見た中止犯論
  3 刑罰目的から見た中止行為
  4 Wiedergutmachungstatとしての中止行為
  5 おわりに
第20章 規範論による正犯・共犯論の再定位
  1 はじめに
  2 行為規範と制裁規範の「対置」と「結合」
  3 「行為規範と制裁規範」の正当化根拠
  4 「行為規範と制裁規範」の「対置」の意義
  5 規範論と正犯・共犯論との交錯
  6 制裁(媒介)規範としての正犯・共犯論
  7 おわりに
第21章 正犯・共犯類型と共謀共同正犯の規範論的基礎づけ
  1 はじめに
  2 規範論と共犯論
  3 スナック強盗事件
  4 間接正犯と教唆犯の区別
  5 間接正犯と共同正犯の区別
  6 60条の解釈
  7 おわりに
第22章 間接正犯の構造
  1 はじめに
  2 間接正犯の正犯性
  3 間接正犯の類型
  4 間接正犯の実行の着手時期
  5 間接正犯と教唆犯との錯誤
  6 間接正犯とその防衛
  7 追記
第23章 共犯の処罰根拠論の新様相
  1 はじめに
  2 共犯の処罰根拠論の生成-責任・不法共犯論からの脱却-
  3 共犯の処罰根拠論の展開-因果共犯論の諸様相-
  4 共犯の処罰根拠論の展望-共犯不法の構造-
第24章 共犯論と犯罪体系論
  1 犯罪論の試金石としての共犯論
  2 共犯の処罰根拠と「違法の連帯性」
  3 多数関与者の帰責構造
第25章 共同正犯の帰属原理
  1 はじめに
  2 適法行為と違法行為との共同正犯
  3 過失行為の共同正犯
  4 重複的実行行為の共同正犯
  5 おわりに
  6 追記
第26章 承継的共同正犯について
  1 はじめに
  2 最高裁平成24年決定の事案と決定要旨
  3 傷害罪・傷害致死罪に関する判例
  4 後行者の暴行による傷害結果の重篤性-刑法207条適用の有無-
  5 傷害結果の分離評価の可否-構成要件的結果の特定-
  6 承継的共同正犯の成否
  7 おわりに
  8 追記
第27章 「同時傷害の特例」の規範論的構造
  1 はじめに
  2 最高裁平成28年決定の事案と決定要旨
  3 同時傷害の特例を定めた207条の法意
  4 傷害致死罪に対する207条の適用の可否
  5 制裁(媒介)規範としての270条
  6 207条の適用に関するその他の問題
  7 おわりに
  8 追記
第28章 事後強盗罪の構造
  1 はじめに
  2 不真正身分犯説の問題性
  3 真正身分犯説の問題性
  4 結合犯説(非身分犯説)と承継的共同正犯
  5 潜在的実行行為と顕在的実行行為
  6 事後強盗罪における「窃盗の機会」
第29章 詐欺罪の規範論的構造
  1 はじめに
  2 間接正犯類型としての詐欺罪
  3 詐欺罪における「行為と結果」
  4 詐欺罪における「行為規範と制裁規範の結合」
  5 おわりに
第30章 偽証罪における「虚偽の陳述」の意義
第31章 制裁規範としての自由刑の意味と制度
  1 はじめに
  2 剝奪される「自由」の意味
  3 社会的包摂としての「処遇」の意味
  4 処遇困難者に対する「処遇」の意味
  5 制裁規範としての自由刑の意味
  6 刑事司法と修復的司法の関係モデル
  7 おわりに
第32章 被害者と刑罰の関係
  1 はじめに
  2 「応報・予防」と被害者
  3 被害者と死刑
  4 表出的刑罰論
  5 言語行為としての刑罰
  6 おわりに-刑罰・支援・予防・処遇-
第33章 「犯罪」概念と刑事政策「学」の連関
  1 はじめに-刑法における「犯罪」概念-
  2 刑事政策における「犯罪」概念
  3 修復的司法における「犯罪」概念
  4 犯罪の3面構造-被害者・加害者・コミュニティ-
  5 刑事政策における「犯罪」概念の規範論的構造
  6 おわりに
第34章 2000年以降における刑事法の動向
  1 はじめに
  2 2000年以降の刑事立法の概観
  3 処罰の早期化・拡大化と行為規範(法益保護)
  4 処罰の厳罰化と制裁規範
  5 刑事司法における犯罪被害者の地位-被害者関係的刑事司法から修復的司法(問題解決型刑事司法へ)-
  6 ペナル・ポピュリズムから非刑罰的・非懲罰的転回へ
  7 おわりに