中村 桃子/著 -- 筑摩書房 -- 2021.5 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
多摩 青少年エリア 青少年図書 /810.1/5109/2021 7114248755 配架図 Digital BookShelf
2021/08/23 可能 利用可   0

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ISBN 4-480-68400-4
ISBN13桁 978-4-480-68400-4
タイトル 「自分らしさ」と日本語
タイトルカナ ジブンラシサ ト ニホンゴ
著者名 中村 桃子 /著
著者名典拠番号

110001321300000

出版地 東京
出版者 筑摩書房
出版者カナ チクマ ショボウ
出版年 2021.5
ページ数 231p
大きさ 18cm
シリーズ名 ちくまプリマー新書
シリーズ名のルビ等 チクマ プリマー シンショ
シリーズ番号 374
シリーズ番号読み 374
価格 ¥860
内容紹介 ことばには<その人らしさ>を表現し、話している人同士の関係を作り上げる働きがある。社会言語学の知見から、「名前」「呼称」「方言」といった観点を通して、ことばで「自分」を表現するとはどういうことかを明らかにする。
書誌・年譜・年表 文献:p227~231
学習件名 国語,敬語,方言
学習件名カナ コクゴ,ケイゴ,ホウゲン
一般件名 日本語-位相-ndlsh-00568397
一般件名 日本語 , 言語社会学
一般件名カナ ニホンゴ,ゲンゴ シャカイガク
一般件名典拠番号

510395100000000 , 510733500000000

分類:都立NDC10版 810.1
書評掲載紙 朝日新聞  2021/06/19  2215 
資料情報1 『「自分らしさ」と日本語』(ちくまプリマー新書 374) 中村 桃子/著  筑摩書房 2021.5(所蔵館:多摩  請求記号:/810.1/5109/2021  資料コード:7114248755)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153813023

目次 閉じる

はじめに
第1章 アイデンティティ表現の材料としての「ことば」
  1 人との関係から立ち現れるアイデンティティ
  2 「本質主義」と「構築主義」
  人と関わり合う前の自分は空っぽなのか?/アイデンティティはいくつもあるのか?
  3 アイデンティティの三つの側面-マクロ・メソ・ミクロ
  4 表現の材料は無限にある
  服装や髪型も「ことば」/アイデンティティを伝える「ことば」の種類/言語資源
  5 「ことば」の制限と創造性
第2章 名前-「わたし」を示すことばの代表
  1 名前に対する二つの感覚-「名実一体観」と「名前符号観」
  一人一名主義/アメリカの命名と日本の命名の違い
  2 人が変わって名前が変わる、名前を変えて自分も変わる
  3 名づけには制限がある
  4 婚姻改姓は何を変える?-ひとつの姓に束ねられた家族像
  夫婦同姓と家族単位の戸籍/姓によって残された「家」意識/なぜ日本では女性が婚姻改姓するのか/女性の婚姻改姓にともなう問題/選択的夫婦別姓/姓が違うと、家族の一体感がなくなりますか?
  5 たくさんの名前を持つ現代人-演じ分ける「わたし」
第3章 呼称-呼び方で変わる関係
  1 「あたし・うち・ぼく・おれ」どれを使う?
  女子が「ぼく」を使うのは、間違い?/男女で異なる自称詞は明治時代につくられた/異性愛規範を確実にする装置/LGBTを苦しめる「おれ」の男らしさ
  2 女子が使う「うち・ぼく・おれ」
  女子は「ぼく・きみ」を使いつづけてきた/突然の「わたし」への変身/「異性愛市場」の出現と「女」になることへの不安/新しい<少女性>の創造/「ボクっ子」を消費する/「ぼくは望んで妊娠しています」/「わて」と「あんさん」
  3 ことばを変えることで関係を変える
第4章 「ことば」とアイデンティティの結び付き
  1 言語要素
  「スタンスと特質」と「社会的アイデンティティ」/直接的な結び付きと間接的な結び付き/言語イデオロギー
  2 指標性
  3 メタ語用論的言説
  4 「○○ことば」とアイデンティティ
  クイーンズ・イングリッシュ(女王の英語)/外国語なまりの英語を話すディズニーアニメの悪者/ネイティブ・アメリカンの高いほほ骨/グループを区別する理由がないと「○○ことば」は成立しない
第5章 敬語-「正しい敬語」から「親しさを調整する敬語」へ
  1 日本語の敬語体系
  敬意(上下関係)と距離感(親疎関係)
  2 日本人なら「正しい敬語をマスターすべき」-敬語イデオロギー
  「社会人」に鍛えなおすという権力/敬語をマスターすることは、エライ?
  3 「正しい敬語」を決められるのか?
  「上下関係」から「親疎関係」へ/敬語の岡田准一とタメ口の妻夫木聡/いつ、だれに、どのくらい、どの敬語を使うべきなのか?/永遠のベストセラー「正しい敬語」のマナー本
  4 アイデンティティを変化させる敬語の使い方
  <親しい丁寧さ>を表す「マジヤバイっす」/新聞にあらわれる皇室敬語の違い/「ため口キャラ」の登場
第6章 方言-「恥ずかしいことば」から「かっこいいことば」へ
  1 「国語」の弊害としての「方言」の誕生
  言文一致/上田万年と「国語」の創造/標準語イデオロギー/国語の成立をじゃまする方言/方言受難の時代/「方言について語ることば」がつくる「方言イデオロギー」
  2 方言とステレオタイプ
  地域・人物像・イメージとの結び付き/方言の「凝縮化」/疑似東北弁に翻訳されてきた黒人奴隷のセリフ
  3 よその言葉を借りてくる-ことばの越境
  方言とアイデンティティの三つの関係/「スタイル的な越境」と「パフォーマンス的な越境」/なぜ強盗は英語を話し、警察官は関西弁を話したのか
第7章 「女ことば」-伝統的な<女らしさ>から辛口の材料へ
  1 「女ことば」とは女性が使っている言葉づかいなのか?
  2 「女性が使ってきた言葉づかいだ」という考え方の問題点
  明治時代の「女学生ことば」から派生した/女性はみんな<女らしさ>を持っているという前提/昔の女性も「女ことば」を話していなかった
  3 「女ことば」をつくってきたメタ語用論的言説
  「最近」の言説/翻訳で使われる「女ことば」/後からつくられる伝統
  4 女性の言葉づかいの規範としての「女ことば」
  内田裕也を動かした蓮舫の話し方
  5 攻撃的な「女ことば」・オネエことば
  主張や怒りを表現する「女ことば」/オネエことば/「女ことば」のパロディとしてのオネエタレントことば/なぜ「オニイことば」はないのか
おわりに
参考文献