資料詳細

目次

序章 世の中、嫌な人ばかり

  1 原点を求めて

  2 オースティンの「笑い」を語る作家・批評家

第Ⅰ部 初期作品

第1章 暴力と犯罪にまみれた世界

  1 初期作品集

  2 暴力を振るい、札束を盗む

  3 初期作品の意義

  4 変容する初期作品

  5 込められた想い

第Ⅱ部 中期長編小説『高慢と偏見』

第2章 娘の結婚に躍起となるミセス・ベネット

  1 夫婦間のズレ

  2 夫婦漫才

  3 結婚衣装こそが大事

  4 逃げ道は「神経症」

  5 オースティンの母親とミセス・ベネット

第3章 愛とは無縁のミスター・コリンズ

  1 幸せな愚者

  2 邪気がない?

  3 女性に愛を求めない

  4 幸せ一杯の人生

  5 初期作品「三姉妹」との係わり

第Ⅲ部 後期長編小説『エマ』

第4章 自分を中心に世界が回る-ミスター・ウッドハウス

  1 心気症

  2 他者への介入

  3 変化への抵抗

  4 心気症を読み解く

第5章 劣等意識に囚われるエルトン夫妻

  1 強い絆

  2 勘違いの喜劇

  3 悪循環

  4 虚栄心

  5 同じ地に住み続けるということ

第6章 オースティンの人間哲学を読む-ミス・ベイツ

  1 拒絶される善

  2 支離滅裂

  3 口を滑らせる

  4 頑強さ

  5 侮蔑される

第Ⅳ部 『エマ』における諸問題

第7章 他者と比べる人々-優劣に囚われるエマ

  1 一番でなければ!

  2 劣等意識に苛まれる

  3 世間の目

  4 オースティンと劣等感

第8章 エマと不機嫌な人々

  1 「不機嫌」は罪なのか

  2 犠牲者エマ

  3 元凶フランク・チャーチル

  4 オースティンの場合

  5 不機嫌な社会

  6 「不機嫌」からの解放

第9章 『エマ』における「施し」と見返り

  1 ミスター・ウェストンの打算

  2 感謝の強要

  3 恩を売る

  4 無償の施し

  5 「敬意」との関わり

  6 オースティンと施し

  7 「施し」におけるマナー

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