資料詳細

目次

序章 戦前期の企業統治と会計行動への分析視座

  1 「思考実験室」としての歴史的会計空間

  2 戦前期日本に於ける株主主権の背景

  3 株主主権下での所有と経営の分離

  4 企業の統治構造と会計行動

第1章 株主主権と会計行動

  1 粉飾決算論としての『株式会社亡国論』

  2 『株式会社亡国論』で描かれた戦前企業の粉飾決算

  3 戦前企業における「株主主権」とその財務的帰結

  4 『株式会社亡国論』に見る株主主権と会計行動

第2章 戦前期財閥の会計に於ける所有者統制の構造

  1 所有と経営の分離と業績測定権の委譲

  2 財閥に於ける「所有と経営の分離」

  3 持株会社=財閥本社による会計統制

  4 財閥に於ける私的規制としての会計統制

第3章 戦前期我が国株式会社の減価償却行動

  1 株主主権と他律的会計行動

  2 戦前期我が国企業の裁量的償却行動とその制度的背景

  3 減価償却政策と償却行動

  4 所有構造の類型と減価償却行動の連関

  5 戦前に於ける利益処分的減価償却の浸透

第4章 日産コンツェルンの会計行動

  1 戦前持株会社の所有構造と会計的機能

  2 公開持株会社・日本産業と日産コンツェルンの展開

  3 日産コンツェルンに於ける利益分配・配当吸引行動と利益比例的減価償却

  4 公開持株会社の会計的帰結

第5章 新興コンツェルンの会計行動

  1 戦後の事業持株会社の先行形態としての「新興コンツェルン」

  2 新興コンツェルンに於ける事業展開と事業会社の持株会社化

  3 新興コンツェルンに於ける財務と会計の連動

  4 新興コンツェルンに見る親会社中心主義

終章 歴史研究から見た過去と現代の交錯

  1 戦前に於ける株主主権の発動と遮断

  2 戦後に於ける株主主権の発動と遮断

  3 戦後の「古層」としての戦前

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