小川 正廣/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2021.12 --

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中央 3階C 一般図書 /991.1/ホ16/612 7115094484 配架図 Digital BookShelf
2022/02/01 可能 利用可   0
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ISBN 4-8158-1050-4
ISBN13桁 978-4-8158-1050-4
タイトル ホメロスの逆襲
タイトルカナ ホメロス ノ ギャクシュウ
タイトル関連情報 それは西洋の古典か
タイトル関連情報読み ソレ ワ セイヨウ ノ コテン カ
著者名 小川 正廣 /著
著者名典拠番号

110002087570000

並列タイトル Homer's Counterattack:A Greek Poet Beyond the West
出版地 名古屋
出版者 名古屋大学出版会
出版者カナ ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ
出版年 2021.12
ページ数 13, 548, 70p
大きさ 22cm
価格 ¥9000
内容紹介 最古・最大の「西洋古典」とされるホメロス。だが、創造と受容のいずれも西洋の枠組みには収まらなかった。詩人ホメロスの文学的真価の解明に資するため、作品論と受容史の両面を考察し、ホメロス再評価の動きに光を当てる。
書誌・年譜・年表 文献:巻末p13~38
個人件名カナ ホメロス
個人件名原綴 Homēros
個人件名典拠番号 120000135520000
団体件名 Homēros-entity-00443699
分類:都立NDC10版 991.1
資料情報1 『ホメロスの逆襲 それは西洋の古典か』 小川 正廣/著  名古屋大学出版会 2021.12(所蔵館:中央  請求記号:/991.1/ホ16/612  資料コード:7115094484)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153925080

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序章 ホメロスは西洋の古典か
  はじめに
  1 古代・中世のギリシア世界とホメロス
  2 古代・中世の西欧世界とホメロス
  3 近・現代の西欧世界とホメロス
  むすび
第Ⅰ部 ホメロス詩の知られざる源泉
第1章 オリエント神話とホメロス
  はじめに
  1 『ギルガメシュ叙事詩』と洪水伝承
  2 ホメロスの叙事詩と洪水伝承
  3 ウェルギリウスの叙事詩と洪水伝承
第2章 オリエント宗教とホメロス
  はじめに-『イリアス』における二つの運命の計量
  1 秤の場面の謎
  2 古代オリエント宗教、ユダヤ教、イスラム教における運命の秤
  むすび-ホメロスにもどって
第3章 民話から叙事詩へ
  はじめに
  1 英雄の選択
  2 メレアグロスの物語
  3 ポイニクスの自伝的物語
  4 アキレウスの選択
  むすび
第Ⅱ部 ホメロス詩のヴィジョン
第4章 ホメロスの時代と叙事詩のヴィジョン
  はじめに-ホメロスと歴史
  1 ホメロスの時代と叙事詩
  2 『イリアス』の社会的ヴィジョン
  むすび
第5章 帰国物語の社会的ヴィジョン
  はじめに-ポリスとオイコス
  1 オイコスの危機
  2 求婚者たちの目的
  3 求婚の第一段階-テレマコスの成人以前
  4 求婚の第二段階-テレマコス暗殺の計画
  5 バシレウスの地位
  6 求婚の第三段階-弓競技の意味
  7 求婚者殺戮-三段階の英雄再認
  むすび-オイコスとポリスの関係
第6章 『オデュッセイア』における戦争と平和
  はじめに-『オデュッセイア』は平和への転換を語る作品か?
  1 デモドコスの歌における戦争と平和
  2 『イリアス』における平和と戦争
  3 『オデュッセイア』における求婚者との争い
  4 結末における不完全な仲裁(第二十四歌)
  5 戦争の抑止と戦闘的英雄への回帰
第Ⅲ部 ホメロス詩のテクスト形成
第7章 ホメロスと文字使用
  はじめに
  1 口誦詩としてのホメロスの詩と文字使用
  2 文献としてのホメロス詩の起源
  むすび
第8章 ホメロスと口誦伝統
  はじめに
  1 口誦詩とは何か
  2 口頭詩作と文字使用
  3 ホメロス詩の文字化とその影響
第9章 ホメロス詩のカノン選定
  はじめに-西洋古典とカノン
  1 ギリシア古典のカノンの成立-ヘレニズム時代における認定
  2 悲劇詩人のカノン
  3 叙事詩人のカノン
  4 叙事詩人のカノン形成-問題点
  5 前六世紀のアテナイとホメロス詩の選定
  6 伝記から見たホメロス詩の選定
  むすび-ホメロスとヘシオドスの歌競べの意味
第Ⅳ部 ホメロスの変容と溶暗
第10章 ホメロスからウェルギリウスへ
  はじめに
  1 神話におけるギリシア人の自由
  2 ローマ人の自由
第11章 『イリアス』と『アエネイス』における英雄と死
  はじめに
  1 『イリアス』における英雄と死の恐怖
  2 『アエネイス』における英雄の死
  3 『イリアス』における死の恐怖の意味
  4 『アエネイス』における死の恐怖と運命
第12章 『アエネイス』の結末と戦争の罪責
  はじめに-『平家物語』における勝者の「ゆるし」への渇望
  1 『アエネイス』における英雄の罪責意識-ディードの死をめぐって
  2 戦争における罪責意識-イタリアでの戦い
  3 叙事詩の結末における罪責とゆるし
第13章 ダンテにおけるウェルギリウス
  はじめに-ホメロス、ウェルギリウス、ダンテ
  1 『神曲』におけるダンテとウェルギリウス
  2 『神曲』におけるウェルギリウスの限界
  3 リンボのウェルギリウスと『神曲』の意図
第14章 ビザンツ文化におけるホメロスとトロイア戦争
  はじめに
  1 古代末期と西欧中世における疑似トロイア戦記文学
  2 ビザンツの世界史年代記におけるトロイア戦争
  3 スラヴ世界とオスマン帝国での伝承変容
  むすび
終章 ホメロスの逆襲
  はじめに-本章までの要旨
  1 ホメロスの復権
  2 アキレウスの盾