資料詳細

目次

序論 方面委員創設を地域福祉史のなかに位置づけるために

  一 大阪から全国に広まった方面委員制度

  二 大阪の福祉史のなかの方面委員

  三 方面委員と警察を比較する

  四 本書は何を明らかにするのか

総論 近代大阪の福祉と民衆世界

  はじめに

  一 明治期の慈善事業俠客と宗教

  二 都市民衆騒擾期の小河滋次郎と警察

  三 米騒動と大阪府方面委員制度の創設

  おわりに

第一部 警察社会事業の開始

第一章 明治期孤児院と財団法人弘済会の創設

  はじめに

  一 愛育社における棄児養育

  二 堺愛育社と都市下層社会

  三 財団法人弘済会の創設とその意義

  おわりに

第二章 警察社会事業と方面委員制度の創設

  はじめに

  一 都市民衆騒擾期における警察社会事業

  二 方面委員制度創設期における警察の役割

  おわりに

第三章 都市民衆騒擾期の大阪府警察

  はじめに

  一 内部監視・統制の強化と論理

  二 非常召集・非常警戒の活発化

  三 貧民調査・戸口調査の活発化と巡査の居住環境

  四 内部矛盾の激化

  おわりに

第二部 大阪府方面委員制度の創設

第四章 米騒動後の都市地域支配と方面委員の活動

  はじめに

  一 都市民衆騒擾期の地域支配と警察

  二 田中半治郎について

  三 方面委員手帳と田中半治郎の活動について

  おわりに

補論 田中半治郎所用『方面委員手帳』について

  はじめに

  一 貧困世帯の生活調査記録

  二 出席した委員会の記録

  三 委員間での回覧内容

  四 社会事業施設の情報

  おわりに

第五章 部落改善事業としての大阪府方面委員制度

  はじめに

  一 部落の「形成」か「変貌」か

  二 創設期大阪府方面委員制度の実態

  三 部落事務員と大阪府方面委員制度

  おわりに

第六章 近代大阪の福祉構造と方面委員

  はじめに

  一 方面委員制度と乳児保護事業

  二 施設運営者の方面活動

  三 方面委員による死後の救済

  おわりに

第三部 米騒動後の警察社会事業

第七章 部落事務員について

  はじめに

  一 部落事務員創設過程の検討

  二 創設後の部落事務員

  三 部落事務員の活動の実態

  おわりに

第八章 警察社会事業と武田慎治郎の感化実践

  はじめに

  一 警察社会事業について

  二 武田慎治郎と大阪府立修徳館

  三 武田塾と隣保事業化

  おわりに

結論 近代大阪における方面委員制度創設の歴史的意義

  はじめに

  一 各部の要約

  二 結論

  三 残された課題と展望

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