趙 秀一/著 -- 岩波書店 -- 2022.3 --

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中央 3階C 一般図書 /910.26/キ18/605 7115321770 配架図 Digital BookShelf
2022/04/08 可能 利用可   0
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ISBN 4-00-061519-8
ISBN13桁 978-4-00-061519-8
タイトル 金石範の文学
タイトルカナ キム ソクポム ノ ブンガク
タイトル関連情報 死者と生者の声を紡ぐ
タイトル関連情報読み シシャ ト セイジャ ノ コエ オ ツムグ
著者名 趙 秀一 /著
著者名典拠番号

110007978910000

出版地 東京
出版者 岩波書店
出版者カナ イワナミ ショテン
出版年 2022.3
ページ数 11, 414p
大きさ 22cm
価格 ¥9000
内容紹介 「済州四・三事件」の当事者たちに語り継がれた死者と生者の記憶を、文学的想像力を通して書き続ける在日朝鮮人作家、金石範。気鋭の韓国人研究者が「火山島」に至るテクストを読み解き、越境し交差する文学世界を捉え直す。
書誌・年譜・年表 文献:p393~408
個人件名 金, 石範, 1925--entity-00159962
個人件名カナ キム, ソクポム
個人件名 金 石範
個人件名カナ キム ソクポム
個人件名典拠番号 110000337060000
分類:都立NDC10版 910.268
資料情報1 『金石範の文学 死者と生者の声を紡ぐ』 趙 秀一/著  岩波書店 2022.3(所蔵館:中央  請求記号:/910.26/キ18/605  資料コード:7115321770)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1153969026

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序章 なぜ金石範文学なのか?
  一 本書の目的
  二 済州四・三事件
  三 金石範という書き手
  四 在日朝鮮人文学における金石範文学
  五 ディアスポラ文学/日本語文学としての金石範文学
  六 金石範文学の「日本語」
  七 本書の構成
第一部 金石範文学のはじまり
第一章 歴史を現前させる物語
  一 先行研究の検討と主人公の設定
  二 主人公の移動に内在する歴史
  三 「鍵束」と「白い手拭」
  四 加筆部分と、「後家の趙」
  結論
第二章 死者を弔うことば
  一 意識の「ひだ」を描く文体
  二 変容する人物像
  三 「鴉」の「死」を弔う「でんぼう爺い」
  結論
第三章 主題を生成する語り手と読者との相互作用
  一 冒頭における異化の語り
  二 「でんぼう爺い」を表象する言葉
  三 「らい病患者」という異人
  四 <異景>を撮らせる主体を詰問する語り
  結論
第二部 金石範の「日本語」が生み出す人間像を問う
第四章 知識青年の「敗北」と「糞まみれの自由」の意味
  一 冒頭と、遅延される情報
  二 差異化される主人公の人物像
  三 龍白という鏡と「糞まみれの自由」
  結論
第五章 在日朝鮮人「私」の想起の連鎖と、その意味
  一 混種の「はらわた」
  二 現実との闘争としての夢
  三 日本人ジャーナリストFの故郷
  四 「触発」された「涙」の意味
  結論
第六章 格闘することばの世界
  一 冒頭の構造
  二 ことばの連鎖としての「翻訳」
  三 「万徳」が体現するもの
  結論
第三部 書くことの原点を問う
第七章 主人公・金泰造の主体的移動と流動し続ける自己
  一 一九七〇年代の日本社会と在日朝鮮人文学、『1945年夏』
  二 「朝鮮語」という「故郷の自然」
  三 身体化している日本語と蘇る日本人としての自己
  四 生成/反復する問い
  五 <八・一五>を問い続けることの意味
  結論
第八章 読者の想像力に働きかける物語戦略
  一 語り手「私」の死
  二 重層する<遺された記憶>
  三 <四・三>に生み出された密航者
  結論
第九章 記憶を定位し直す語りの仕組み
  一 想起する語り手
  二 想起の引き金と、証言に向き合うあり方
  三 混じり合う声
  四 定位し直される記憶
  結論
第四部 『火山島』(一九七六-一九九七)の世界を読み直す
第一〇章 重層する語りの相互作用
  一 語り手の位相
  二 語り手のあり方と読者
  三 李芳根と南承之との相関関係
  結論
第一一章 「自由」を追い求めていた主人公・李芳根の「自殺」
  一 「殺意」/反復の物語
  二 「潜在的な殺意」と「間接的な殺人」の自覚
  三 弁証法から生まれる李芳根の「自由」
  四 「権力」からの「自由」
  五 「一切の所有からの自由」としての「自殺」
  結論
第一二章 歴史的時空間を越える物語の生命力
  一 羅英鎬という人物と「精神的な清算」を促す声
  二 空間の再現に企図された生者の役目
  三 当事者の声で伝わる「四・二四阪神教育闘争」
  四 人間の存在を問う物語
  結論
終章 越境し交差する金石範文学の世界
  一 <八・一五>と<四・三>を描く金石範文学
  二 死者と生者の声を紡ぐ「巫女性」
  三 金石範文学を読む方法論としての世界文学