資料詳細

目次

序章

  1 問題意識

  2 史学史の中のアカデミズム史学

  3 本書の視座

  4 本書の構成

第一章 アカデミズム史学の成立

  はじめに

  1 学科編成と実態の齟齬

  2 学科・講座・カリキュラムの変遷

  3 歴史学の確立-隣接学問との差異化

  4 史料評価の基準の模索-ナショナリズムと文体

  5 坪井九馬三の歴史認識-「純正史学」と「応用史学」という提言

  小括

第二章 「純正史学」の組織化と矛盾

  はじめに

  1 教育のための歴史と学問としての歴史

  2 歴史学界の組織-『史学雑誌』と地方史学会の設立

  3 「中央史壇」と「地方史学会」

  4 「純正史学」の再定義

  小括

第三章 南北朝正閏問題をめぐる論理

  はじめに

  1 大逆事件の余波

  2 正閏問題における歴史と道徳の関係

  3 歴史観の公定と道徳論の画一化

  小括

第四章 アカデミズム史学の危機と復権

  はじめに

  1 正閏問題の構造と展開

  2 アカデミズム史学にとっての正閏問題

  3 黒板勝美の南朝正統論

  小括

第五章 黒板勝美の通史叙述

  はじめに

  1 正統性の語りの正統性-叙述主体をめぐる政治

  2 通史叙述の変容と「国史」-『国史の研究』初版、再訂版の比較から

  小括

第六章 アカデミズム史学と歴史意識の近代

  はじめに

  1 『足利市史』編纂の背景

  2 「逆賊」の復権のために-『足利市史』編纂をめぐる歴史意識の展開

  3 「郷土」をめぐる葛藤

  小括

終章

  1 総括

  2 今後の展望

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